2月 05, 2010

天使のロック

2月 05, 2010


見えないはずのウソと意味を見てはき違えては取り乱す
思い出にしばられるぐらいならいっそその頭を割ろう
つねに君をとりまく他人の無責任な力まかせの言葉で
われを失いいつしか消える孤独を集めるようになる
実は、Dragon Ashには、ずいぶん救われている。

「天使のロック」が収録された「The day dragged on」。
彼らのファーストアルバムなんだけど、
1曲目の「The day dragged on」、3曲目の、この「天使のロック」。
この2曲だけで、なんとかやり過ごしていた日々があった。

当時の会社が倒産寸前になって、人間関係もむちゃくちゃで、
給料も入ってこず、部下とも仲間ともうまくいかず、
大切なひとも、次々に去っていってしまう、
そんな毎日が続いていたある日、レンタルで手にしたのが、
美しい花をジャケットにあしらった、このCDだった。

毎日、聞いた。会社ではiMac(3代目)をメインマシンに使っていて、
まだバージョンの浅いiTunesで、仕事中も、残業中も、ヘッドフォンで爆音で聞いた。

こんなに激しいのに、彼らの音楽は美しく、やさしかった。
「天使のロック」の怒りに共鳴した。
「The day dragged on」 の 哀しいほどの美しさに、涙がとまらなかった。
「チェルノブイリに哀しい雨が降る」では、じぶんたちの無力感に打ちひしがれた。

そして、「BuzzSongs」も手に入れて、ますますのめりこんだ。
当時、自分のOutlookの着信音は、「Under Age’s Song」のイントロだった。
Sound Editも使ってたんで、CDからちょっとだけクリップして。
メールが届くたびに、少しだけ勇気づけられるような気がした。

Be Stronger もっと強くなるんだ
Fly Higher  もっと高く羽ばたくんだ
Don't be afraid 恐れることは何もないんだ
一時期「天使のロック」のイントロを着信音にしてたときがあって、
着信音はスピーカーで直接出してたんで、
5分ごとぐらいに、オフィス中に爆音が響いて、大変だった。
「Under Age’s Song」に切り替えてからは、
フツーになったけど。

今では懐かしい思い出だ。
あれから、10年が経とうとしている。

ロックは人を救うときがある。
力強い言葉とメロディ、そしてビート。
それだけで救われる、人たちがいる。

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