11月 30, 2010

中川勝彦 in オールナイトフジ

11月 30, 2010 0
RIP.


とっても貴重な、中川勝彦のトーク番組シーン。

う、美しい、、、1984年のオールナイトフジとのことで、中川君、21歳です。
たしかデビューまもないはず。

しかしなんでしょう、美しさに似合わない、このオヤジギャグ爆発状態、本番中なのにほぼずーっと泥酔、このギャップ…。

でも、なぜか許せちゃう。
秋本奈緒美も鳥越まりも、すっかり彼のペースにのせられて、
なんか、みんなほんとうにニコニコしてる。
きっとみんな、彼と一緒にいれて、楽しかったんじゃないかな。

そのときいっしょにいるみんなを残らずハッピーにしてしまうような、そんな天性の魅力をもった人だったんだと思う。

信じられないようなはかなげな美貌の持ち主だったけれど、
ライブでは意外なくらい男っぽくて、骨っぽい歌いっぷりで、
トークもほんとにあけっぴろげで暖かく、
笑顔も横顔もマジ顔もメイクもファッションも曲作りも歌声も発言も、サイコーでした。

男なら、こんな風に生まれ、こんな風に生きてみたいな、と思わせるような、
そんなことを感じさせる人だった。

…でも彼は、早くして亡くなってしまいます。32歳…。白血病。

彼にはまだ小さな娘がいて、それが中川翔子。
何年か前のテレビチャリティでこの親子がドキュメンタリーで取り上げられて。
彼女のお父さんが中川勝彦であったことをはじめて知りました。

入院し闘病生活を送っていたころの映像もはじめて見ました。

別人のようにやせ細って…、ちょっとたまらなかった。
あんなに太陽のように輝いていた人が、こんな風に弱って、死んでしまうんだ、、と思って…。

それだけに、彼の底抜けの明るさがうかがえる、このトークビデオは貴重です。
かっちゃん、やすらかに…。

11月 29, 2010

君の居場所はここにある

11月 29, 2010 0
こんなにすごい人たちとは知りませんでした…。




聴かせて 眩しく切なく
情熱で煌めくBolero
君は決してひとりじゃないから
命の限り舞い上がれ
君の居場所はここにある


少女時代とか、KARAとかで、
ずいぶん遅れてK-POPに寄ってきた私。
映画ドリームコンサートも見たいな~。

で、改めてこの人たちを見直してるところ。
なかでも、これはいい歌や~。
サビの絶唱あたり、胸が締め付けられる思いです。

東方神起。5人とも歌むちゃくちゃ上手いし、なにより情熱的。
こんな風に歌えたら…、なんて、つい思ってしまう。
きっと日本中のカラオケルームで、今でも歌われていることでしょう。

歌詞もいいなあ、と思っていたら、
作詞はラムジだった。
ああ、なるほど。そういえばすごくラムジらしい世界。
いい曲をいっぱい書いているし、ラムジも、そろそろブレイクしてもいい頃。



11月 23, 2010

Go! Go! Heaven !!!

11月 23, 2010 0


Speed、ずっと大ファンでした。


1996年、デビュー曲の「Body&Soul」。
はじめはFMで耳にして、
「こりゃーすごいソウルユニットがでてきたなあ…」って思っていたら、
テレビで見たら、なんとみんな中学生。hiroは…小学生?
驚きました!

そしてさらに驚愕したのは、この娘たちがまた、とにかく、歌う歌う。踊る踊る。
ひたむき、イケイケ、ノリノリ、グルーブ、ハイテンション。
でも、すごくトレーニングされてて、テクニカルで。
そして、技術をちゃんともったうえで、ものすごく歌心とエネルギーがあって。

ぶっ飛びました。
そして1曲おいて、3曲目のシングルが、この「Go! Go! Heaven」。
これで、完全にノックアウト。
今でも、SPEEDの中では一番、好きな曲です。

Go Go Heaven どこまでも行こう
矛盾だらけの世の中じゃ
いいも悪いも興味がないよね
Go Go Heaven 抱えきれない My Soul
何が一番大切か
今はわからないまま 踊り続けてる

Go Go Heaven いっしょに行こう
歪んだこの世界から
抜け出していつか たどりつきたいよ
Go Go Heaven この闇を突き抜け
私たちだけの天国へ
嘘も汚れもない空を見つけに行こう

うん、これはやはり、ジンジンくるよねー。
なんというか、突き抜けたパワーをもったナンバー。
日本中のカラオケで、女子中高生たちが、さぞ熱唱していたことでしょう。

影響をうけて音楽を始めた人もたくさんいるはずで、

ぜったい、またブレイクしてほしい。
ずっと応援してます。

※実は…
私の通り名の「Go Go Rock80」も、ここから取ってます…。

11月 22, 2010

サニーサイド・エッグ

11月 22, 2010 0

教えただろう。晴れの日もあれば、雨の日もある。
風の強いときもあるんだって。
猫はその時々で居場所を変える。
たとえ、今のお前が雨と風の中にいたとしても、
雨はいつかあがる。
風はそのうち止む。
陽の当たる場所は自分で探すんだ。

猫だって、そうしてる.

名作「ハードボイルドエッグ」の続編。

マーロウになりたい主人公最上は、相変わらずネコや犬などのペットさがしで生計を立ててるさえない探偵。
でも、たまーに、実にハードボイルドな事件に遭遇する。

今回は、わけあり美女と暴力団組長から、同時に同じネコの捜査を依頼される。
「?」…。とまどう最上に、なじみのバーのマスター「J」から金髪グラマーの助手を紹介されるが、これが多重人格の16歳で…。

萩原浩はやさしい。とくにこの連作での最上やJ、助手の茜、前作での助手の綾さんなど、「エッグ」シリーズ(さらに続編も、と聞いた)のメインキャラクターへの作者の慈しみは、いい。

ユーモアとどたばたとサスペンスで一気に読ませるのだけれど、最後は必ずグッと来させてくれる。
今回も自らの多重人格に悩む茜に、冒頭の言葉を切々と説くのだ。

「自分の言葉が正しいかどうかなんてわからない。ただ私は、隣で泣きじゃくっている少女に、世間に雑巾のように絞られ続けてきた自分でも、曲がりなりにも三十三年間生きてきたことを教えたかっただけだ」

マーロウにあこがれて、比喩と固有名詞にあふれた物言いをして、いつも周りから「そのヘンな日本語、やめろ」と突っ込まれてばかりいる主人公が、ここぞ、というときに宝石のようなせりふをはく。このシリーズの真骨頂かな。

11月 18, 2010

お父さんのチャーハンが食べたい

11月 18, 2010 0
あったかい、あったかいCMです。



「お父さんのチャーハンが食べたい…」

気がつくと私は泣き出していた。

お父さんのチャーハンは…
たまごかけご飯をただ炒めただけ…みたいなヤツで、
パラパラというより、パサパサだし、
隠し味のソースは、隠れてないし、

お父さんのチャーハンは、

お母さんが風邪のときとか
怒って実家に帰っちゃったときとか
そんなときに決まって出てくるものだった。

「お。きょうは、チャーハンだ」
「…」

「うまいか?」
「…」

なれない料理。
なれない二人きり。

高校生になって
外食も増えて

「お、きょうは?」
「食べてきた」

そのチャーハンを食べることもなくなったけど
結婚式の三日前…

「お父さんのチャーハンが食べたい…」

  …

「うまいか」「うまいか?」

あのときは言えなかったけど…

「うまい…」
…あと…ありがとう、お父さん…



東京ガスは、時にとてもいい作品を作ってくれます。
心にしみる…。
お父さん役のきたろうが、とってもいい感じを出してます。

そうだよ、そんなにぐずぐずかき回してたら、
おいしくないって。ほんとにただのたまごかけゴハンだって。。

でも、そんなゴハンしかつくつくれなくても、
この娘はお父さんが大好きだったんだろうな。
最後に、「いままでありがとう」って、言いたかったんだろうな。


11月 17, 2010

夢音

11月 17, 2010 0
横浜線の関内駅を下車。
馬車道をまっすぐ進み、左に曲がって、パブやスナック、焼肉屋やバーがひしめく狭い通りをちょっと行ったところの雑居ビルの一角。

夢音は、そこにあった。

夢音(むおん)は古い古いプログレ喫茶。たまにライブもやっていた。
浪人のころだから、70年代の終わりだったと思う。
たしかまだ、横浜スタジアムのあたりに野音があった。

プログレと言っても、きのう書いたように、クラシックベースのやつや、ジャズ・インプロビゼーション寄りのやつ、シンセサイザーと発信音だけのやつとか、いろんな芸風があったわけだけれど、

夢音でもっぱら流れていたのは、

ぐしゃぐしゃざーじー、どきゃがすどてずり、どぅばぅでぃうべう、ぴろんぱろんきーっけーっ、しゃーっしゃーっ、ぎゅいーんんん… 

などという、

今でいう「ノイズ系」に近い、わけのわからない騒音ばかり。
スピーカーも1個1畳くらいの巨大なやつがいくつも並び、
ほぼ拷問のような爆音がいつ果てることなく続いていた。

真っ暗な店内には、どよーんとした陰鬱な空気が重くたちこめ、
アルミホイルをグシャグシャにしたのが壁や柱にびっしりと貼り付けられ、
安っぽいミラーボールが回りだすとギラギラちらちらとそれに反射して、
えも言われぬ強力な場末感を演出していた。

暗くひねこびた浪人生の自分は、

「こんなところで、ふつうの人には理解されないような雑音を聞いている、ふつうの人とは違うジブン」
にうっとりと陶酔しながら、
ひがな一日、それはそれは無駄な時間をすごしていたのだった。


しかしあの店は、いったいいつ休んでいたのだろう。
深夜はもちろん延々と営業していて、きっと朝までずっとで、
でも昼近くに行っても、当たり前のようにオープンしていた。
昼カラオケならぬ、昼プログレ。

思い出した。
ああいうのを、あの頃は「マイナー」って言ってたんだ。

11月 16, 2010

プログレ喫茶

11月 16, 2010
プログレ喫茶なんて、まだあるのだろうか?
いや、それ以前に、「プログレ」ってなに?
って言われてしまうのだろうか。
(最近の若い人にはわからないかなあ、なんて
 ロックの話題で言うセリフじゃないけど…)

「プログレ」とは「プログレッシブ・ロック」のこと。
進歩的・前衛的手法を取り入れたロック一般のことで、
ポップスと相反する概念?(ホントかな)

本来は何でもありで、ジャズやクラシック、
民族音楽、フリーインプロビゼーション、謡(?)、
など、いろんな要素やテクニックを取り入れて
今までにない音楽をプレイするバンド群を
プログレッシブ・ロック・バンドと呼んでいた。

でも、狭義では、クラシック要素の強い、大作主義の作品を
作るバンドをなんとなく呼ぶことも多かった気がする。
イエス、エマーソン・レイク&パーマー、ムーディー・ブルース、
とか。

リック・ウェイクマン(イエスのキーボードプレイヤー)のソロライブなんか、
ハモンドやメロトロン、エレピやクラビネットなんかを
ずらーっとならべて、それをぜーんぶ使って、
ひとりオーケストラでクラシックの名曲を見事に再現して、
やんやの喝采を浴びてた。

今でもあれはすごかったなあ、と思う。
たとえばこんなの。



さて、これらのクラシック寄りのプログレは、ある意味ポップさを持ちえていて、
それはそれで「何がプログレやねん」と、自分のようなひねくれ学生には
いわれのない突っ込みを浴びていたのだろうけれど、
もっとフリーキーで、狂気・凶器に満ちたようなバンドもたくさんいた。

テクニカルなのかどうかわからない、
なんだかさっぱりわからない、
予定調和なんかまったく考えもしていない、
ただただ衝動的で、暴力的で、自殺的で、
もう少し後の時代だったら、間違いなくノイズ系と分類されたような、、
そんなバンドもたくさんいた。
そして、ひねくれ学生は圧倒的にこちらを支持したのでした。

何でこんなことを書いているかというと、
いきなり「夢音」という横浜のプログレ喫茶のことを思い出したから。

(続く …かも)



11月 15, 2010

第三京浜の夜

11月 15, 2010 0
知ってるかなあ、あの頃はやった遊び。

用賀あたりのデニーズで集合。
ダラダラしながら夜を待って。
いつものメンバーが集まったら、
古くさいクルマに乗りこんで、海に向かうんだ。

ルールは1つ。
「ホテルカリフォルニア」が終わるまでの間に、
第三京浜を駆け抜けるのさ。
玉川から保土ヶ谷まで、まっしぐらにね。

演奏時間は6分32秒。
12弦のイントロにあわせて多摩川を超えて、
2度目のCメロで港北のラブホテル群の明かりが見えてくる。
エンディングのツインリードがフェイドアウトする頃には、
もう料金所が見えてないとね。

たわいない遊びだけど、
あんなことがすごく楽しかった。

もし君がチャレンジするなら
真夏の夜がいいよ。
アスファルトの熱がまだ少し残ってて。

満月だったらサイコーだね。
ウィンドウをいっぱいに開けて、
激しい風を受けながら、
ボリュームもスピードも全開で走るのさ。

きっと、流れ星になれるよ…。

11月 13, 2010

なんクリ99

11月 13, 2010 0
おー、このライブは厚生年金だ。
「なんとなくクリスタル」サントラ収録曲シリーズ。TOTOの「99」。



99
I've been waiting so long
ずっと待っていたんだ
Oh 99
Where did we go wrong
どこで間違ってしまったんだろう
Oh 99
I love you
こんなに愛しているのに

99
I keep breaking your heart
君をずっと傷つけてばかり
Oh 99
How can we be apart
だけど離れるなんてできない
Oh 99
I love you
こんなに愛しているから

Chorus:
I never thought it would happen
こんなふうになってしまうなんて
I feel quite the same
I don't want to hurt you anymore
僕も同じだよ 傷つけたくなんてないんだ
I never knew it would work out
うまくいかないね
No one to blame
誰も悪くないのに
You know I love you 99

デビュー曲の「Hold the line」は、
大学の時にコピーして演ったことがある。
あのときはキーボードだった。イントロの連打がけっこうツラかった。
ギターでボーカルの先輩がちょっとプログレっぽいハードが好きで、
ほかにもジェファーソンとかコピーしてやってた。

「99」を聞いて、TOTOって思ったより引出し多いなー、
ギターもけっこう歌えるじゃん、って話題になったのを覚えてる。
ルカサーも若く、ナイーブな感じ。今じゃまるでマラドーナだけど…。

リズムの感じやベースのフレーズ、メジャーに必ず戻るコード進行とか、
いかにもなアダルト+プログレ+ロック。いわゆるAORとはちょっとだけ違ってたような。
分散コードは多いけど、ジャズっぽさはないなあ。

もともと凄腕のスタジオマンたちが、自分たちの音楽をやりたくて集まったバンドだと思うし、
超テクのキメなんかもありつつ、ほんとに楽しそうにプレイしてる。
インストフュージョンにならなかったのはロック魂があったんだろうな~。

11月 11, 2010

なんとなくクリスタル

11月 11, 2010 0
またまたアイズレーブラザーズのことを。






前にも書いたかもしれないけれど、彼らを知ったきっかけは、映画「なんとなくクリスタル」。
1981年の作品で、まさに世の中なんとなくウキウキしだしたとき。
当時デビュー2年目だったかとうかずこが主役の女子大生役。
これがまた、この上なく美しくて。

うろ覚えなんだけど、たしかオープニングあたり。
今はなき六本木プリンスで、プールに向けて急降下するエレベータのシーンがあって。
そこのとこでこの曲「ヤング・ガール」がかかっていたような気がする。

オトナの夜が始まる。ああ、なんて都会な、…。
そこでいっぺんにノックアウト。


さて、この映画はサントラが本当によかった。
原作者の田中康夫さんのセレクトらしいんだけど、なかなかのハイセンス。
ポールディビス、TOTO、ボズ、スティーブ・ギブ。
ああ、80年代、アダルティなロック、永遠のモラトリウム…。


SIDE A
1. I Go Crazy / Paul Davis
2. Call Me / Randy Vanwarmer
3. 99 / TOTO
4. Young Girls / The Isley Brothers
5. We Are All Alone / Boz Scaggs

SIDE B
1. Tell Me That You Love Me / Steve Gibb
2. The Old Songs / David Pomeranz
3. You Can Have Me Anytime / Boz Scaggs
4. Seeing You (For The First Time) / Jimmy Messina
5. Moonlight In Vermont / Willie Nelson

ということで、これからしばらく、順に聞いていこうと思います。
 
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