頬にくちづけ 染まる桜坂
抱きしめたい気持ちでいっぱいだった
この街で ずっとふたりで
無邪気すぎた約束
涙に変わる
愛と知っていたのに
花はそっと咲くのに
君は今も 君のままで
逢えないけど
季節は変わるけど
いとしき人
君だけがわかってくれた
憧れをおいかけて
僕は生きるよ
福山雅治の歌に出てくる桜坂は、
彼の出身地である福岡にあるらしいのだけど、
この歌ですっかり有名になったのは、
田園調布のここ みたい。
環八と中原街道の交差点から、目蒲線の沼部駅に向かって、
斜めにゆっくりと下っていく坂。
とちゅうにちいさな歩道橋みたいのもあって、
ちょうどそこの信号表示が「さくら坂」って出てて。
今でもたくさんのカップルが、日本中から
この坂を目指してやってくるらしい。
たしかに春は桜がキレイだけど、
特になんにもない、ただの住宅街の坂なんだけどね。
実は桜坂の近くに住んでいた女の子と
付き合っていたことがあった。
もう何十年前だろう。
もちろん、この歌がはやるよりずっと昔。
桜坂を下って、沼部駅あたりでちょっと食べたり飲んだりして。
目蒲線の踏切を渡ると、もう、すぐ多摩川なんだ。
スーパーでワインの小びんを買って、
河川敷で飲んだことがあったな。
丸子橋のむこうに沈む夕陽が大きくて。
ただ、ずっと眺めていた気がする。
そう、二人の吸う息も、吐く息も
心臓の鼓動も、
あのときは一つになった気がしていた。
この街で ずっとふたりで
無邪気すぎた約束
そう、やっぱりうまくいかないこともあるよね。。。
君は今も君のままで
逢えないけど
季節は変わるけど
いとしき人
元気でいるんだろうか
君は今も君のままで、いるのだろうか
もう逢えないけど
季節は変わるけど
あの街をいっしょに歩いて
時をいっしょに重ねたことを
いつかまた思い出すことも
あるよね。
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