4月 05, 2010

アラベスク…ムーンダンサー

4月 05, 2010
嗚呼、、と思わず漢字で書いてしまうくらい懐かしい、
70年代末期、いにしえのハードプログレ+竹宮恵子的少女マンガ世界といえばこの人たち。
「ムーンダンサー」!



しかしまさかこんなビデオが残っていようとは。恐るべしYou Tube。
これは夜のヒットスタジオだろうか。
いきなりこんなマニアックな曲を、ゴールデンで、しかもなんとフルコーラスで。
そのあまりの場違い感に、ぶっ飛びまくったのを今でも覚えているような。

ハードプログレの美形バンドとしてはあのころ関西のノベラが有名だけれど(そしてロックファンには彼らのほうが受けがよかったけれど、、なぜならテレビにあまり出なかったから。そういう時代だったのです)、ぼくはムーンダンサーのほうが好きだった。

何より曲がキャッチーだった。圧倒的な構成力があった。
あと、キーボーディストが主人公ってこともあり、共感がもてた。
大学バンドで目立たぬキーボードをやってた自分としては、キーボードで目立つってことにこだわりがあったんだよね。
ローランドのモノラルシンセに無理やりストラップつけて、立って弾いたりとか…。今思うと、けっこう無茶やったなあ。

で、このビデオの主人公、厚見麗だけど、もちろんあの VOWWOW の厚見玲衣、だよね。「BOWWOW」から改名して、ボーカルに元気さんが入ったころに加入して、
ハモンドやミニムーグを弾き倒していたバリバリのオールドウェーブ。
あの人が、むかしこんなことをやってたんだよねえ。
マネジメントも芸映っていう、まったくの芸能界寄りのとこで。

デビューアルバムではこの「アラベスク」みたいにリリカルな曲と、
変拍子バリバリのまさにハードプログレって曲がいい感じのバランスで入っていて。
あのころはクィーンぽいのかなあ、って思ったけど、
いま思うとネタは「カンサス」あたりだったのかもしれない。

何度も何度も聞いたなあ。いい歌がたくさんあった。
この人のボーカルが、本当に好きだった。
あんなふうに歌えたら、なんて思った。
このバンド以降、この人が歌わなくなってしまったのは本当に残念。またやって欲しいなあ。

ライブも見た。いにしえの渋谷「屋根裏」。
売れなくなったころで、ちょっとすさんだ感じだったけど、ハモンド一本でプレイする「アラベスク」や「薔薇心中」をナマで見れたのは今でも幸運だったと思ってる。


アラベスク アラベスク
風が開いた扉
二人が指差した 戯れの合言葉
 
アラベスク アラベスク
揺れる光の中で 
花びら 蝶になり 僕の指すりぬけ

ふるえてとまる その文字アラベスク
重なる 色あせた思い出を アラベスク
も一度 アラベスク 春風のいたずらを
 
あの日は まぼろし…

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