8月 31, 2010

灼熱のモントローズ

8月 31, 2010 0
あれはたしか中学2年生? のころ。
家に帰ってテレビで洋楽番組を見ていた私は、とある新人バンドのプロモーションビデオを見て、ぶっ飛んだ。

スリムでイケメンなギタリスト。レスポールでやおら強引でパワフルなイントロをかき鳴らすと、ナイスなタイミングでドラムが入ってきて、ベースが割り込み、ハードなリズムが暴走を始める。

まるで、第三京浜の直線を、アクセルベタ踏みでぶっ飛ばした時のようだった(無免許?)。プラントみたいなボーカルがシャウトをはじめ、ボルテージはどんどん高まっていく。そして、あの伝説のギターソロが…。

そう、あれこそ、ロニーモントローズ率いるモントローズ、1974年のシングルヒット、「I Got the Fire(灼熱の大彗星)」。

いやあ、かっこよかった。斬新だった。スカッとした。
ギターソロ、一生懸命コピーした。まだ生ギターしか持ってなかったけど。
実はもう2枚もアルバムが出てて、さっそく聞いてみると、これがゾクゾクものの曲ばかり。
「ロック・ザ・ネイション」「ロック・キャンディ」「ペイパー・マネー」「コネクション(これはストーンズのカバー)」など、など、など…。
毎晩フルボリュームで聞いては、その疾走感にぼーっとしていた。

リーダーのイケメンギタリスト、ロニーモントローズ。エドガーウィンターグループにちょっとだけいたり、スタジオワークなんかで地味に暮らしてたようなんだけど、モントローズではとにかくやりたい放題。それがまた「ハード・ロック」そのもののカッコよさを具現していて、まさに一皮むけた、って感じ。

ボーカルは何をかくそう、サミー・ヘイガー。その後、ヴァン・ヘイレンの花形ボーカリスト。ロニーとサミーが並んださまは、ちょっとツェッペリンみたいだった。ベース(2代目)のアラン・フィッツジェラルドは後にキーボーディストに変身してナイト・レンジャーに行ったり、ドラムのデニー・カーマッシはハート、ホワイトスネイクと大活躍。思えばすごいメンバーだったのだ。

こんなにカッコよかったのに、、、なぜか売れなかった。残念、残念。
3枚目以降は確かにパッとしなかったけれど、1枚目の「モントローズ」と2枚目の「ペイパー・マネー」は、ずいぶん聴きまくったものだった。
とくにロニーのルックスと弾きっぷりにはエラく憧れた。
最近再結成した動画を見たら、見事な大変身…いえ、見事なハゲ・デブに…、歳月の力は恐ろしい…。

紹介するのはTVショー「ミッドナイト・スペシャル」でのライブ。
これ、確かに中学の頃に見たなあ。ギターソロもレコードより長く、熱く、素晴らしく。一番イイ時だったかも。



◆「I Got the Fire(灼熱の大彗星)」歌詞と訳詞
If you're looking for someone
That you can keep
Well, baby pass me by
おれを飼い慣らせると思うなら、もうあっちへ行ってくれ

And if you want something
That's twenty years deep
Baby, don't even try
長持ちする恋が欲しいなら、こっちから願い下げだぜ

But if you want someone
To take your soul
Baby, lift you a little bit higher
I got the fire, year
だけどもし、魂震わせる相手が欲しいなら
お前と空の向こうまでぶっ飛ばしてやるぜ
真っ赤に燃えながらさ

8月 30, 2010

バッドカンパニー来日だあ。

8月 30, 2010 0
なんと35年ぶり! バッドカンパニー、来日です。


ボーカル、ポール・ロジャース。元フリー。
ドラム、サイモン・カーク。元フリー。
ギター、ミック・ラルフス。元モット・ザ・フープル。
ベース、ボズ・バレル。元キング・クリムゾン。

いま改めてみると、すごいメンツですよ。
名実ともに、スーパーバンドだあ。
ボズは残念ながら2006年に他界しているのですが、
あとの3人のオリジナルメンバーは来日してくれるようです。

1974年デビュー。というと、、私、中学生ですね。。。
まだまだロックンロール聴き始めで、右も左もわからない新米だったわけですが、
ポール・ロジャースのボーカルは、なんか心が揺れました。
当時、パープルとかのハイトーン・シャウトみたいのを多く聞いてて、
こういうのが「すごい」んだ、って思っていたところに、
どちらかというと「内に内に」パワーを貯めて、それを一気に発散するようなボーカルスタイル。
「はんっ」とか「ふんっ」みたいな気合い200%のうなり声を聞くたびに、ぞくぞくしたものです。

アンサンブルもよかったなあ。ドンシャリンのドラムに生き生きとウォーキングするベース。
きれいに歪んで中音がきもちいいリズムギターに甘いリード。曲もポップで。
これは売れるよねー。

ということで、ここではやっぱりデビューシングルの
「キャント・ゲット・イナッフ」を。全米5位まで行った、スマッシュヒットです。



■「キャント・ゲット・イナッフ」歌詞と訳詩
Well, I take whatever I want,
And baby, I want you,
You give me something I need,
Now tell me I got something for you,
Come on, come on, come on and do it,
Come on and do what you do,
俺はいつだって やりたいようにやるのさ
そうさbaby、お前がほしいんだ
ほしかったものはお前なんだ
お前だってきっとそうさ
さあ来いよ こっちへ来て
やりたいようにやろうぜ

I can't get enough of your love, huh,
I can't get enough of your love,
I can't get enough of your love,
まだまだ まだまだ
まだまだ まだまだ
満足できないぜ


いやあ古典。意味ナッシング。
でもやっぱ、原点ですね。

8月 04, 2010

今 借りている本

8月 04, 2010 0
●埋もれる(奈良美那)
初めて読む著者ですが、どんな感じかな。

●ちょいな人々(荻原浩)
荻原浩の短編集。この人はこういう軽いものも、味わいがあって好き。

●元職員(吉田修一)
パーク・ライフ、悪人など、次々に映画化されている吉田修一の中編。

●暮らしの手帖 2009-4-5月号
この雑誌は、子どものころ家にあって、よく読んだ。
数十年たって改めて手に取り、基本的なつくりが変わっていないことに驚いた。

丁寧な原稿、レイアウト。派手ではないけれど、ほんとうに大切なことだけを厳選して作っている感じ。冒頭のあいさつ文(花森安治氏)も変わらずに掲載されていた。
「これは あなたの手帖です いろいろのことが ここには書きつけてある この中の どれか 一つ二つは すぐ今日 あなたの暮しに役立ち せめて どれか もう一つ二つは すぐに役に立たないように見えても やがて こころの底ふかく沈んで いつか あなたの暮し方を変えてしまう そんなふうな これは あなたの暮しの手帖です」

そういえば、広告を一切載せていないらしい。

●蝿男-腐純愛小説集-(田口ランディ)
「キュア」で再認識した、田口ランディの独自性。これは短編集かな。

●ビジネスアスキー/月刊-休刊:2010年3月号-
また休刊ですか、、、丁寧につくっていると思うんだけどなあ。

●Re‐born-はじまりの一歩-(伊坂幸太郎/著 瀬尾まいこ/著 豊島ミホ/著 中島京子/著 平山瑞穂/著 福田栄一/著 宮下奈都/著)
売れっ子著者によるオムニバス。たまにこんなのを読みたくなります。
 
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