Wish You Were Hereあんなに細身で、デビュー前はモデルのアルバイトもしていたというデビット・ギルモアも、いまやすっかりマッチョなじいさんになってしまった。まるで10tトラックの運転手みたいだ。でも、声をふりしぼって歌うボーカルや、ギターワークは健在。特別なテクニックもなく、ごくふつうのフレーズなのに、なぜか心が震えてしまう。
あなたが ここに いてほしい
(歌詞と訳詩)
How I wish, how I wish you were here.
We're just two lost souls
Swimming in a fish bowl,
Year after year,
Running over the same old ground.
What have we found?
The same old fears.
Wish you were here.
あなたがここにいてほしいって
どんなに僕が思っているか、わかるかい
僕らはフィッシュ・ボールの中で泳ぐ、
ふたつのさまよえる魂。
もうずっと長い間、
同じ地平を走り回って、
僕らはなにを見つけてきたんだろう?
いつも同じことに、ずっとおびえている。
でも、あなたさえ、ここにいてくれたら、きっと。
細い声のスキャットに合わせたアコースティックギターのソロには鳥肌がたつ。
変拍子とか、ギターやドラムの超絶テクニックとか、そんなのはぜんぜんないけれど、この人たちの音楽は、いまでもほんとうにプログレッシブだ。
そう、もうずっと長い間、同じ地平を走り回って、
僕らはなにを見つけてきたんだろう?
30年以上たっても、彼らは同じ問いを発し続けていて、
そして僕は、まだ答えを見つけられずにいる。
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