4月 30, 2010

子どもは天才

4月 30, 2010

たしか Windows が 95 か 98 だったから、
ずいぶん昔の話。
インターネットもやっと ISDN で、まだまだこれからっていう頃。

子ども向けの英会話教材ばっかり作っていた。
お店に流すだけじゃなかなか売れないんで、
販促のWEBサイトを作って、いろんなコンテンツをアップしてた。
その中のレギュラーコーナーに、「英語ママ、お宅拝見」なんてのがあった。

「英語ママ」っていうのは、その頃自発的に子ども英語教育に
取り組んでいた、オピニオンリーダー的な存在の方たち。

元帰国子女だったとか、本人やご主人が商社勤務で、欧米赴任暦が長かったなどで、
語学力のあるお母さんたちが、「やっぱ、英語は大切よね」ということで、
自分の子どもたちやご近所の子どもたちに
英語を教えたり、英語で遊んだりしてることがよくあって。

そんな中で、特に熱意と才能のある方たちが、英語教育方法とか、よい教材などを
サイトでどんどん発信し始めて、交流も始まって、
勉強会とか、英語イベント、英語劇なんかもよく行われたりして、
アルクとかの雑誌にも出るようになって、本まで出す人たちが現れて。

まあ、そんな感じで、ずいぶん早い頃から、ネットやコミュニティを
いい感じで使いながら、英語教育に取り組んでいたママさんたちが存在した。
その方たちの自宅を訪問させていただいて、インタビューし、それを連載コンテンツにしていたというわけ。

いろんな家庭を拝見したけれど、総じて子どもたちは英語が大好きで、
英語で遊ぶのを楽しみにしていた。
楽しそうに英語を話してたし、発音も自然だった。
小学校3年生なのに、自分で英語のHPを作って(ブログなんてもちろん、その頃はなく、HTMLタグを自分で打って)、世界中の子どもや大人たちと、掲示板やメールで交流してた。。。

やっぱり、「子どもは天才」としか思えない。
いい環境や、きっかけさえあれば、本当に無敵だ、かなわない、と思った。

そして、この子も飛びぬけた天才だ。
Yoshiki のドラミングを楽しそうに完コピする小学生。
でかい音でぜひ聞いてください。
びっくりするよ。

4月 29, 2010

驚異のギタリスト 再び

4月 29, 2010 0
爆音でどうぞ。




進化している…。
恐ろしい人です。

前回の次に、実は「2」があって、
これはまあ、「あ、もうネタ切れかな…」と思ったのだけれど、
今回はすごい。
前はまだ、プレイに専念している瞬間が
少なからずあったのだけど、
今回はかたときも芸人として(?)
油断をみせていません。

うねるギター、あくまでもヘビィなプレイ。
そして何よりも、フレーズやリフと完全一体となった
顔面インプロビゼーション。

前のように、「見所」を記すことなどできません。
一瞬たりとて、目が離せない。
全面、レッドゾーンだから。
(あえていえば、1:52あたりかな)
しかし…、
この人、まだ続けるのだろうか…。

4月 28, 2010

驚異のギタリスト

4月 28, 2010 0


この人がテクニシャンなのかどうかは、
もはやまったくわかりませんが…、
ちょっと尋常でないことは確かです。

0:42からの口技。
1:35からの眉毛テク。
3:45からの合いの手。
そして、エンディング。。

You Tubeですでに1350万回以上プレイされていながら、
- that is some simple ass shit, this guy is a faggot
- fucking crazy ^.^
- this guys fukin hillarious faces
- Crap
- he's having an orgasim an 1:58
- monky play guitar
- Brilliant.. Looks like a young Elton John. Love the sound.
…8万件以上の散々なブーイングと罵倒を世界中から寄せられているこの人。

世の中には恐ろしいギタリストがいるものだ。

そしてもっと恐ろしいことには、
このビデオには続編があるらしい。。。


※it's not improvisation,, how could the drums match the guitar then?? especially in the end
あ、このコメント、確かに…。


4月 27, 2010

涙ぐんでも はじまらねえ

4月 27, 2010 0



新宿駅のベンチでうとうと
吉祥寺あたりでげろ吐いて
すっかり酔いもさめちまった
涙ぐんでも はじまらねえ

金が欲しくて働いて 眠るだけ


5/2は清志郎の命日。
もう1周期なんて、信じられない。

残された盟友
たった一人でも
チャボはリアルに
すっくと立っている
ギター一本で。

永遠のトノバン

さようなら、トノバン、
加藤和彦さん。

あなたに、あこがれてた。

背が高くて、ギターが上手で、
いつもニコニコして、おだやかで、おしゃれで、
でも
ラジカルでファンキーでグラムで。

70年代のデビットボウイみたいなかっこして、
ロキシー・ミュージックとロンドンツアーやって、
クリス・トーマスとアルバムつくって、

年齢を重ねても、いつもかっこよくて
ずっと手が届かなくて
でも少しでも近づきたい

ライフモデルみたいに思っていた。
「こう生きられたら」って思える、
数少ないアイコンだった。

みんなが、そう思っていたに違いない。
それが重かったのかな。
自殺してしまうなんて…
ほんとうに信じられない。

「悲しくてやりきれない」
「帰ってきたヨッパライ」
「あの素晴らしい愛をもう一度」
そして隠れた名曲、「家をつくるなら」。
いい曲がたくさん残されているけれど、
僕は、やっぱりロックンロール時代の加藤さんが大好きだ。

サディスティック・ミカ・バンド。
「黒船」、「塀までひとっとび」、「サイクリング・ブギ」、
そして、「タイムマシンにおねがい」…。
最高の大人たちの、最高のグラム・ロック。

カエラ・バージョンで、フルボリュームで。
R.I.P., トノバン。

4月 21, 2010

どうするつもり?

4月 21, 2010 0


会いたくて 会いたくて
この胸のささやきが
あなたを探してる 
あなたを呼んでいる

いつまでもいつまでも
そばにいると言ってた
あなたはうそつきだね
心はおきざりに

「ね」
「うん?」
「…女房酔わせてどうするつもり?」


外で会う小雪さんとの道ならぬ恋。
家に帰ればしどけなく酔っ払ったゆり子奥さん。
男と生まれたからには、そんな妄想のひとつやふたつ…。

ええ、何度でも言いますが、
この二人は、日本全国100万人(ほんと?)の
中年男性の夢です。
断言します。
ニッカも、サントリーも、わかってるなあ…。
なにか、いいように操られているみたいだけど、
まあいいや。

夢はいつも夢のまーまでー。。。

4月 18, 2010

I'm Yours

4月 18, 2010 0


[Jason Mraz  I'm yours 歌詞と訳詞]
I won't hesitate no more, no more
It cannot wait, I'm yours
もう迷わない ぜんぜん迷わない
待てっこない これ以上待てっこない
ぼくはきみのもの

Well open up your mind, and see like me
Open up your plans and damn you’re free
Look into your heart and you’ll find love, love, love
Listen to the music of the moment people dance and sing
We’re just on big family,
Its our God forsaken Right to be loved, loved, loved, loved, loved
心をラクにして ぼくみたいに
きみのプランを教えて 
ハートの声に耳を傾けて
きっとそこには愛があるから
いまこの瞬間の音楽を、しっかり聞いて
みんな踊って、歌って、僕らはファミリー
たとえ神様に見放されても、愛される権利は残ってるのさ

So I won't hesitate no more, no more
It cannot wait I'm sure
There's no need to complicate
Our time is short
This is our fate, I'm yours
だからもう迷わない ぜんぜん ぜったい
待てっこない これ以上待てっこない
面倒なこと、何もない ない
残された 時間はわずか
それが僕らの運命
ぼくはきみのもの


うん、最高! 
Jason Mraz のボーカルも、PVよりもっとしゃくれた感じで、
リズムとの、なんというか、外し方? が絶妙。

大切なものは、とってもシンプルなんだってことが
この歌を聞いてると思い出されます。


ちょうどさっき読み終わった垣根涼介の「真夏の島に咲く花は」と、どこかシンクロしてます。

大切なことはきみとぼくのこと。あと、家族と仲間。それだけ。



ところで、やっぱりこの歌はみんな大好きみたいで、
いろんな人がカバーしてます。

例のおチョイさんが、あいかわらずの塩から声で。
http://bit.ly/sXLAa

あとは、この人がまたいい感じ。


かるーく歌っているようで、すっかり聞き惚れてしまう。
「cathy nguyen」さんというらしい、ベトナム人の女の子。
全世界で、もう470万回も再生されてます。

世界は広いなー。歌はいいなー。

4月 17, 2010

きょう、借りた本

4月 17, 2010 0
きょう、図書館で借りた本


枯葉色グッドバイ  :樋口有介
こんなところで僕は何をしてるんだろう :佐野史郎
葬列-Dear loser- :小川勝己
チョコレートビースト(ミステリ・フロンティア 21 インディゴの夜) :加藤実秋
パラレル :長嶋有
ひとり日和 :青山七恵
秘密  :布袋寅泰
まほろ駅前多田便利軒 :三浦しをん
レディー,ゴー :桂望実

あと、
新しい住まいの設計 2009-5 2009.05.01


布袋寅泰は「よい夢を、おやすみ」がよかったので、2冊目。
ミュージシャンつながりで、佐野史郎さんのエッセイも。

4月 16, 2010

きみはいまもきみのままで

4月 16, 2010 0
福山雅治 桜坂



頬にくちづけ 染まる桜坂
抱きしめたい気持ちでいっぱいだった
この街で ずっとふたりで
無邪気すぎた約束
涙に変わる


愛と知っていたのに
花はそっと咲くのに
君は今も 君のままで

逢えないけど
季節は変わるけど
いとしき人

君だけがわかってくれた
憧れをおいかけて
僕は生きるよ


福山雅治の歌に出てくる桜坂は、
彼の出身地である福岡にあるらしいのだけど、
この歌ですっかり有名になったのは、
田園調布のここ みたい。
環八と中原街道の交差点から、目蒲線の沼部駅に向かって、
斜めにゆっくりと下っていく坂。
とちゅうにちいさな歩道橋みたいのもあって、
ちょうどそこの信号表示が「さくら坂」って出てて。
今でもたくさんのカップルが、日本中から
この坂を目指してやってくるらしい。
たしかに春は桜がキレイだけど、
特になんにもない、ただの住宅街の坂なんだけどね。

実は桜坂の近くに住んでいた女の子と
付き合っていたことがあった。
もう何十年前だろう。
もちろん、この歌がはやるよりずっと昔。

桜坂を下って、沼部駅あたりでちょっと食べたり飲んだりして。
目蒲線の踏切を渡ると、もう、すぐ多摩川なんだ。
スーパーでワインの小びんを買って、
河川敷で飲んだことがあったな。
丸子橋のむこうに沈む夕陽が大きくて。
ただ、ずっと眺めていた気がする。
そう、二人の吸う息も、吐く息も
心臓の鼓動も、
あのときは一つになった気がしていた。

この街で ずっとふたりで
無邪気すぎた約束

そう、やっぱりうまくいかないこともあるよね。。。
君は今も君のままで
逢えないけど
季節は変わるけど
いとしき人

元気でいるんだろうか
君は今も君のままで、いるのだろうか

もう逢えないけど
季節は変わるけど

あの街をいっしょに歩いて
時をいっしょに重ねたことを
いつかまた思い出すことも
あるよね。

負けるもんか



あぶないぜ あぶないぜ Ah
負けるもんか 負けるもんか


無理でしょ きっと泊めるわ
扉を そっと開けるわ
ぐらついたパッション
つけこんでモーション
勝てるもんか



そう、勝てるもんか、絶対。

すごかったなあ、バービーボーイズ。
目を閉じておいでよ。でも、しょうがない。なんだったんだ7days、チャンス到来。
そして、負けるもんか、、、。

ドラマチックっていう形容詞が、これほど似合うやつらもいない。
いや、劇的って言ったほうがいいかな。
こんなやつら、今だって、めったにいない。

コンタと杏子。男と女の、あやうくて、いかがわしくて、きわどくて、
どきどきで、はあはあで、もやもやの世界を
ステージいっぱいにくりひろげる圧巻のツインボーカル。

テナーサックスとダンス、鎖骨つき。
すごーく空間的なのに、めちゃくちゃビート感のあるイマサのギター。
うねるはねる、だけどなぜか前へ前へと疾走するエンリケとコイソのリズム隊。
ひとりひとりが千両役者、唯一無比の存在だった。

歌詞とパフォーマンスの仕掛けもよく考えられて、完成度高いけれど、
やっぱりあの衝動的なステージがすごかった。
全然クールじゃなくて、汗みどろで半分キレながらのパフォーマンス。
言葉が、汗が、感情が、ダイレクトに心と体を揺さぶるようだった。
いつまでも聞いていたかったけど、、、
いつのまにか、祭りは終わっていた。

往年のヒットメドレー、もいいけど、
ほんとは彼らの新しい歌が聞きたい。
また、はじめてよ、バービー。

4月 13, 2010

永遠のロキシー・ミュージック

4月 13, 2010 0
ロキシーミュージック再結成のころ、2001年10月、ロンドンハマースミスの、あの「アポロ」でのライブを収録したDVD。
ストリートライフ、レディトロン、アウトオブザブルー、マザーオブパール、ラブイズドラッグ、フォーユアプレジャー、そしてアバロン…、1970年代から常にトップランナーであった彼らのまさにベストオブベスト、最高のセット。

フィル・マンザネラ、アンディ・マッケイの伊達男フロントツートップ。二人ともいい感じのオヤジになっている。ドラマーのポール・トンプソンはすっかりお父さんになっていて面影もなかったけれど、サポートギタリストのクリス・スペデインング(!)は、まったく容貌おとろえず。

そしてやっぱりミラクルなのはブライアン・フェリー。70年代、そのころ僕は高校生だったのだけれど、夢中になってLPを聞いたり、(彼らのLPジャケットのカッコよさはあのころでもピカイチだった)ミュージックライフ(おお!)でライブ写真を見つけてはうっと
りとながめていたあのころと、まったく変わっていないあのルックス。

銀のスーツ、青い目、グリスでなでつけた短髪、長身を悩ましげにくねらせて、汗をしたたらせながら歌うその姿…。ミック・ジャガーもすごいけれど、この人もある意味バケモンですね。

いえね、はっきりいって上手くはないんですよ。もう40年やそこらはバンドやってるだろうに、特にすごいアンサンブルじゃないし、みんな味のあるプレイではあるけど、けしてテクニカルな人はいないし。
だけど…やっぱりすごいんだ。これで40年やってきたカッコよさ。誰にもまねできないオリジナリティ。

キラ星のようなオリジナルヒット曲を連発する中で、フェリーはたった一曲、カバー曲を歌う。。
ジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」。

傷つけるつもりなんてなかったんだ。
泣かせてしまってごめん。
傷つけるつもりなんて本当になかった。
ただ僕が嫉妬深かっただけ。


涙なしには聞けません。とくにエンディング近く、一瞬のブレイクのあとに響き渡るフェリーの口笛ソロの切ないことといったら…。

ポールのドラムが盛り上がり、アンディのサックスがソロを引き継ぎ、フェリーは観客にハイタッチを繰り返し、観客は声を限りの声援を送り…。

最高のロックバンドの、最高のパフォーマンス。ロックンロールショーにはごくまれに、こんなに奇跡のように美しい瞬間があります。だからやめられないんだよねえ。

4月 11, 2010

きょう借りた本

4月 11, 2010 0
 宮前図書館と橘分館をはしご。

○ 十七歳 岩井志麻子
ホラー色強すぎでちょっと食傷気味だったのだけど、「チャイ・コイ」がすばらしかったので、また少し読んでみようかな、と。

不倫純愛 新堂冬樹
読んでない作品を見ると、ほぼ自動的に手が伸びている。裏新堂と表新堂(黒新堂と白新堂?)があるらしいのだけれど、これはどっち?

REVERSE リバース  石田衣良
この人も多作だなあ。これは、ネット恋愛、それも性倒錯ものみたい。装丁はおサレーだけど。


悶々ホルモン悶々ホルモン佐藤和歌子

モーニングの連載コラム(そういえば、読んだような気がする)の書籍化。テーマはホルモンの食べ歩き。実はこういうの、大好き。しかも、単なるBグルメ本でなくて、キャラがたってそうだし。楽しみ。





あとは「東洋経済」のバックナンバー、1月号「若者危機」、2月号「雇用壊滅」。ああ辛気くさい。



最近の使い分けはこんな感じ。

○図書館:
検索でゲット。気に入った著者で検索、雑誌はタイトルでバックナンバー検索。
川崎の図書館は(最近は、どこでもそうかもしれないけど)、ネットで検索・在庫チェック・予約・現状確認(いま何人まちか、とか)ができて、順番がきたら近くの館まで回送してくれて、携帯に「届いたよメール」まで出してくれる、至れり尽くせりのすぐれもの。もう少し夜遅くまで受け取れればいいのに、、コンビニ受け取りも可とか。

○書店:
立ち読み&衝動買い。

○ブックオフ:
定期的に105円棚をチェック&大人買い。105円ものしか大人買いできないのが悲しいが。

○amazon
急いで手に入れたい、あるいはずっと所有しておきたいときに使用。


限られた時間、魂揺さぶられる作品に、どれだけめぐり会えることだろう。

4月 10, 2010

クロス・トゥー・ユー by カーペンターズ

4月 10, 2010 0
きのうに引き続き、やっぱりこちらも忘れられない。
カーペンターズによるクロス・トゥー・ユーです。



このビデオは初めてみたなあ。スタジオ演奏風景ですね。あまりにもアテレコだけど…あんな生ピアノ音がでるウーリッツァーあるわけないし。

やはり、いい歌だなあ。カレンの声、ハーモニー、シンプルなアレンジ。ちょっと作りすぎのようでもあるけど、これこそ「カーペンターズ・サウンド」。そういえばカレンはドラマーでもあったんだよねえ。

4月 09, 2010

クロス・トゥー・ユー

4月 09, 2010 0
バート・バカラックといえば私のような40代~50代以降でないとなかなかご存知でない名前かもしれません。でも、みなさんきっとどこかで、彼のメロディは耳にしたことがあるはずです。

「雨にぬれても」「世界は愛を求めている」 「アルフィー」 「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」…。今聞いてもほんとうに美しく、すばらしい曲ばかり。ポップスの世界に多大な影響を与えてきた彼の作品の数々。

(ウィキペディアによると)なんとアメリカでは70曲、イギリスでも52曲をTOP40内に送り込んできたといえば、その才能の別格ぶりがわかるでしょうか。また、ディオンヌ・ワーウィック、バーブラ・ストライザンドなどのベテランのほか、クリストファー・クロス、エルビス・コステロなど、幅広いアーティストとの協演も、彼のレンジの広さを物語っています。

そして、今になって、また自分でも歌い始めているという…いつまでも元気で、活躍していただきたいと心から思います。

きょうはバカラックの典型的な構成とメロディを持った曲、70年代にカーペンターズが大ヒットさせた「クロス・トゥー・ユー」を、バカラック本人とバーブラ・ストライザンドのデュエットというちょっとうれしいバージョンで。


「クロス・トゥー・ユー」
歌詞と訳詩

Why do stars
Fall down from the sky?
Everytime you walk by
Just like me
They long to be
Close to you

あなたの後を追って
たくさんの星が空から落ちてくる
まるで私とおなじように
みんなあなたの近くに行きたがるのね

On the day that you were born
The angels got together and decided
To create a dream come true
So they sprinkled moondust in your hair
Of gold and starlight in your eyes of blue

あなたが生まれたそのときに
天使たちが集まって決めたの
夢をかなえてあげるって

だからあなたの髪には
金色の月のかけらが
真っ青な瞳には星のひかりが
輝いているのね

(訳詩:発行人)

そんなに、すごくならなくてもいいじゃないか

AERAの増刊No,56、「ゆっくりAERA」。
2004年の12月発行。いまでいうスローライフのはしりのようなムックでした。
以下は、この巻頭に掲載された、よしもとばななのエッセイです。

特にコメントはありません。
ただ、この、胸にまっすぐに届くメッセージを、
しっかりと書き留めておきたかったのです。

-------------------------------------------------
単純に、バカみたいに


「みんな、どうしてしまったんだ。
そんなにすごくならなくてもいいじゃないか、と思う。」

「この時代の日本が人に要求することは、ほとんど超人になれというようなことばかりだ。」
「特に、おじさんと若い女性にその重みはのしかかってきていると思う。」

「年齢を超えてきれいで、情報には敏感で、お金も稼いで、過去の価値観からは離れ、でも親とも円満に、男にもかしずき、子も産んで…そんなことを要求されているのが、今の若い女性だ。
どう考えても無理だろうと思う。」

「マスコミでは、一部を誇張した成功者の話ばっかりが、いいふうに毎日流されて、
…みんな自分にうんざりしていて、超人的にがんばらなくては自分を好きでいられないような心境になっているように見える。」

「私たちは…自分の情熱を燃やすために、向いていることをこの人生でやりつくすために生まれてきたのではないだろうか。愛する人々への愛情を抱きながら、たくさんのよき思い出をつくって、それを大事に抱えて悔いなく死ぬためにここにいるのではないだろうか?」

「忙しくいらいらして働いて、一回も立ち止まらず、人生を捨てた形でいつも自分は何かが足りないと思いながら、死に急ぐためでは絶対にない。」

「もう、ひとりも負けないで欲しい。時代に押しつぶされて、かけがいのない笑顔を失わないでほしい。」

「今日見たものの事を考えたり、しゃべったりしながら、普通に友達とか家族とかと過ごそう。仕事はそこそこできて、失敗もして、たまには達成もして、それを自分の小さな誇りにしよう。見たくないものやしたくないことのために使う時間を減らそう。ただ漫然と生きているだけの時間を減らそう。
でもしゃかりきに何ものかになろうとしたり、自分から発信したりなんかしなくていい、そんな疲れることはやめよう。ペースを落として、ひとつひとつの行動を寝る前に振り返ろう。
一日健康でいられたことに、平和に、家族が生きていられたことに普通に感謝しよう。」

「体を整えてよく見れば、一日の中には必ず宝が一個くらい眠っている。それを大事に輝かせて、いい眠りの中に入っていこう。形ではない。どんな人とも違う、自分だけのやり方がある。それを思い出そう。」

「そんなことから、世界はもう一度新しい一歩を踏み出すのだと思う。」

「すべての人が持っているはずだ。『あなたがいてくれてよかった』とほかの人に思われるようなところを。」

4月 06, 2010

衝動@レベッカ

4月 06, 2010 0
 早稲田大祭、壮絶なライブ。



当時テレビでみたときは、ぶっ飛んだものです。

演奏も歌も、だいぶよれてるけど、みんな、とめどない衝動をどうすることもできないでいる。
メンバーも、観客も。もちろん、NOKKOも。

くずれそうなひざを必死に支えて、小さな体で世界にシャウトする。
死ぬ気で答えるメンバー、オーディエンス。

Tonight 哀しみはプライベート
くちびるにアンハピネス
歌ってるヒロインなの
Tonight ジェラシーもプライベート
フィナーレのラストダンス
踊るよ 恋のファイナルステージ
やっぱりこんなバンド、ちょっといなかったさ。
こんなエネルギー、同じ時代にシェアできて、ほんとうにラッキーだったと、改めて思う。

4月 05, 2010

アラベスク…ムーンダンサー

4月 05, 2010 0
嗚呼、、と思わず漢字で書いてしまうくらい懐かしい、
70年代末期、いにしえのハードプログレ+竹宮恵子的少女マンガ世界といえばこの人たち。
「ムーンダンサー」!



しかしまさかこんなビデオが残っていようとは。恐るべしYou Tube。
これは夜のヒットスタジオだろうか。
いきなりこんなマニアックな曲を、ゴールデンで、しかもなんとフルコーラスで。
そのあまりの場違い感に、ぶっ飛びまくったのを今でも覚えているような。

ハードプログレの美形バンドとしてはあのころ関西のノベラが有名だけれど(そしてロックファンには彼らのほうが受けがよかったけれど、、なぜならテレビにあまり出なかったから。そういう時代だったのです)、ぼくはムーンダンサーのほうが好きだった。

何より曲がキャッチーだった。圧倒的な構成力があった。
あと、キーボーディストが主人公ってこともあり、共感がもてた。
大学バンドで目立たぬキーボードをやってた自分としては、キーボードで目立つってことにこだわりがあったんだよね。
ローランドのモノラルシンセに無理やりストラップつけて、立って弾いたりとか…。今思うと、けっこう無茶やったなあ。

で、このビデオの主人公、厚見麗だけど、もちろんあの VOWWOW の厚見玲衣、だよね。「BOWWOW」から改名して、ボーカルに元気さんが入ったころに加入して、
ハモンドやミニムーグを弾き倒していたバリバリのオールドウェーブ。
あの人が、むかしこんなことをやってたんだよねえ。
マネジメントも芸映っていう、まったくの芸能界寄りのとこで。

デビューアルバムではこの「アラベスク」みたいにリリカルな曲と、
変拍子バリバリのまさにハードプログレって曲がいい感じのバランスで入っていて。
あのころはクィーンぽいのかなあ、って思ったけど、
いま思うとネタは「カンサス」あたりだったのかもしれない。

何度も何度も聞いたなあ。いい歌がたくさんあった。
この人のボーカルが、本当に好きだった。
あんなふうに歌えたら、なんて思った。
このバンド以降、この人が歌わなくなってしまったのは本当に残念。またやって欲しいなあ。

ライブも見た。いにしえの渋谷「屋根裏」。
売れなくなったころで、ちょっとすさんだ感じだったけど、ハモンド一本でプレイする「アラベスク」や「薔薇心中」をナマで見れたのは今でも幸運だったと思ってる。


アラベスク アラベスク
風が開いた扉
二人が指差した 戯れの合言葉
 
アラベスク アラベスク
揺れる光の中で 
花びら 蝶になり 僕の指すりぬけ

ふるえてとまる その文字アラベスク
重なる 色あせた思い出を アラベスク
も一度 アラベスク 春風のいたずらを
 
あの日は まぼろし…

4月 04, 2010

土屋アンナ、サマーソニック 2006 ライブ

4月 04, 2010 0


新宿東口のときとおんなじ、「rose」と「zero」のメドレー。
さすがに会場がでかいから、ギターもラウドに鳴ってますね。
バンドメンバーも少し違うのかな?
オーディエンスのヘッドウェーブが、きれいにそろってますねー。

   I need your love. I'm a broken rose.

このフレーズが心にザラついて、ずっと頭から離れない。
バラは本来 break (壊れる、割れる)するものじゃなく、
枯れる(run dry もしくはdie)ものですよね。

壊れるのは、そのバラがガラスのようにもろいものだから。
roseは「美人」の意味もあるけれど、
あのジャニス・ジョプリンのニックネームでもあるよね。
あまりの繊細さとひたむきさ、壊れやすい心のために
ブルースと男とヘロインを最後まで愛して、
たった27歳で逝ってしまった70年代のロックアイコン。

アンナがジャニスを意識して自分を"rose"と呼んだのかどうかは
分からないけれど、
"I need your love." というあまりにも使い古された常套句が、
"I'm a broken rose." と続くとき、
あの"Move Over"を初めて聞いたときの心の震えを、
30年の時空を超えて、再び感じるような気がします。

4月 03, 2010

ウィスキーがおすきでしょ 「港町 薄暮」篇

4月 03, 2010 0


「ノド…かわきません?」

いいなあ。
「私は氷」編もよかったけれど、今回のもいい。なんていうか、やっぱり切ない。
「本当は年下が好きだった」小雪、年上の彼とはいまでも続いているのだろうか。
それともこれはまた新しい恋の始まり? ぎこちない敬語だし…。

「夜はハイボールから始まる」
そして恋も…。

いいなあ。グラスをきりっと冷やして、おいしいハイボールを…。
つい、ソーダ買ってきちゃいました。
単純な消費者の私。

4月 02, 2010

あなたが ここに いてほしい

4月 02, 2010 0
改めて、ピンク・フロイドってすごいんじゃないかと思ってる。


Wish You Were Here
あなたが ここに いてほしい
(歌詞と訳詩)

How I wish, how I wish you were here.
We're just two lost souls
Swimming in a fish bowl,
Year after year,
Running over the same old ground.
What have we found?
The same old fears.
Wish you were here.

あなたがここにいてほしいって
どんなに僕が思っているか、わかるかい
僕らはフィッシュ・ボールの中で泳ぐ、
ふたつのさまよえる魂。
もうずっと長い間、
同じ地平を走り回って、
僕らはなにを見つけてきたんだろう?
いつも同じことに、ずっとおびえている。
でも、あなたさえ、ここにいてくれたら、きっと。
あんなに細身で、デビュー前はモデルのアルバイトもしていたというデビット・ギルモアも、いまやすっかりマッチョなじいさんになってしまった。まるで10tトラックの運転手みたいだ。でも、声をふりしぼって歌うボーカルや、ギターワークは健在。特別なテクニックもなく、ごくふつうのフレーズなのに、なぜか心が震えてしまう。
細い声のスキャットに合わせたアコースティックギターのソロには鳥肌がたつ。

変拍子とか、ギターやドラムの超絶テクニックとか、そんなのはぜんぜんないけれど、この人たちの音楽は、いまでもほんとうにプログレッシブだ。

そう、もうずっと長い間、同じ地平を走り回って、
僕らはなにを見つけてきたんだろう?

30年以上たっても、彼らは同じ問いを発し続けていて、
そして僕は、まだ答えを見つけられずにいる。

4月 01, 2010

果てしなき反抗

4月 01, 2010 0
X-Japanじゃないよ。郷ひろみでも、長渕剛でもないよ。
1970年代のロンドンに、ひっそりと咲いた妖花、
その名もジャパン。


[ジャパン ADOLESCENT SEX 歌詞と訳詩]
A lovers' etiquette
Make love on first impression
And adolescent sex with juvenile intentions
ファーストインプレッションでメイク・ラブするのが
恋人たちのエチケット
俺たちのセックス 心は未熟

Get on up, get on up
Take it much higher
Get on up, get on up
Take it much higher
アガって アガって
もっと 気持ちいいところへ
アガって アガって
もっともっと 気持ちいいところへ

Whatever gets you through the night
Just keep on dancing
Whatever gets you through the night
Just keep on dancing
Whatever gets you through the night
Just keep on dancing
Whatever gets you through the night
夜が過ぎるまで
踊り続けろ
夜が明けるまで
踊り続けろ
この夜が終わるまで
踊り続けろ
朝が来るまで


後にあんなにインナーなバンドに成長するとは予想だにしなかった、このバンド。
でも、僕はいまだにこのファーストアルバムのころの、彼らのいかがわしさ、猥雑さがたまらなく好きです。
 
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