(一本道 友部正人)
♪
ぼくは今 阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかったことにしましょうと
きょうも 日が暮れました
ああ 中央線よ 空を飛んで
あの娘の胸に 突き刺され
高校の頃、ちっぽけなラジカセで、この歌を何度も何度も聞いた。
覚えたてのカップ酒を片手に、何度も、何度も。
なんだか泣けて、泣けてしかたなかった。
これから何十年も生きていって、ふと振り返ったとき、
自分の生きてきた道が、ちゃんと見えるんだろうか。
不安で、しかたなかった。
♪
お銚子の隙間から のぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはほっぺたを寄せ合って
ふたりお酒を飲んでました
そのとき 月が話しかけます
もうすぐ 夜が明けますよ
何ものにもなれなくていい
たいした人生でなくてもいい
ただ、たしかに自分だけの道を歩いていけて、
ほっぺたを寄せ合ってお酒を飲めるような
誰かといっしょの小さな幸せがあれば
それでほんとうに十分だ。
そんなことを思って、ただ涙ばかり流していたような気がする。
単に泣き上戸だったのかもしれないが…。
友部さんは、風貌も、歌声も、まったくかわっていない。
奇跡のようだ。
1972年に発表された歌だから、
友部さんは35年以上もこの歌をずっと歌ってきたのだろう。
久しぶりに聞いたけれど、
やっぱり泣いてしまった。
あのときとは違う涙だけど…。
★友部正人さんのオフィシャルページ
バリバリにライブやってます!
0 コメント :
コメントを投稿