見えないはずのウソと意味を見てはき違えては取り乱す実は、Dragon Ashには、ずいぶん救われている。
思い出にしばられるぐらいならいっそその頭を割ろう
つねに君をとりまく他人の無責任な力まかせの言葉で
われを失いいつしか消える孤独を集めるようになる
「天使のロック」が収録された「The day dragged on」。
彼らのファーストアルバムなんだけど、
1曲目の「The day dragged on」、3曲目の、この「天使のロック」。
この2曲だけで、なんとかやり過ごしていた日々があった。
当時の会社が倒産寸前になって、人間関係もむちゃくちゃで、
給料も入ってこず、部下とも仲間ともうまくいかず、
大切なひとも、次々に去っていってしまう、
そんな毎日が続いていたある日、レンタルで手にしたのが、
美しい花をジャケットにあしらった、このCDだった。
毎日、聞いた。会社ではiMac(3代目)をメインマシンに使っていて、
まだバージョンの浅いiTunesで、仕事中も、残業中も、ヘッドフォンで爆音で聞いた。
こんなに激しいのに、彼らの音楽は美しく、やさしかった。
「天使のロック」の怒りに共鳴した。
「The day dragged on」 の 哀しいほどの美しさに、涙がとまらなかった。
「チェルノブイリに哀しい雨が降る」では、じぶんたちの無力感に打ちひしがれた。
そして、「BuzzSongs」も手に入れて、ますますのめりこんだ。
当時、自分のOutlookの着信音は、「Under Age’s Song」のイントロだった。
Sound Editも使ってたんで、CDからちょっとだけクリップして。
メールが届くたびに、少しだけ勇気づけられるような気がした。
Be Stronger もっと強くなるんだ一時期「天使のロック」のイントロを着信音にしてたときがあって、
Fly Higher もっと高く羽ばたくんだ
Don't be afraid 恐れることは何もないんだ
着信音はスピーカーで直接出してたんで、
5分ごとぐらいに、オフィス中に爆音が響いて、大変だった。
「Under Age’s Song」に切り替えてからは、
フツーになったけど。
今では懐かしい思い出だ。
あれから、10年が経とうとしている。
ロックは人を救うときがある。
力強い言葉とメロディ、そしてビート。
それだけで救われる、人たちがいる。
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