2月 25, 2010

Baby逃げるんだ

2月 25, 2010 0


生意気なやつだったのに
なんだか 素直になったな
レスポールが重たすぎたんだろ

Baby 逃げるんだ
Baby 逃げるんだ
Baby 逃げるんだ
------------------------
逃げちまったら、楽になるかな…
うん。逃げるって、それはそれで、きっとありかも。

2月 24, 2010

家日和

2月 24, 2010 0

久々に奥田英朗を読んだ。

小説すばるの2005年11月号から2006年12月号までに掲載された短編を集めたもの。

人はだれでも、そんなには非凡に生きられなくて、そこそこのところで身の丈にあった生活を見つけて、暮らしているもの。

こんな風にも、あんな風にも生きられたのかな、なんて思いをはせることもあるけれど、そこそこの今の暮らしを思い返して、「まあまあの人生だ」と自分を納得させる毎日。

そんな日々を、少しだけ変えさせる出来事が起こる。
それは平凡な主婦がはじめて経験するインターネットオークションであったり、リストラにあった旦那が始めて家事を経験して、主夫としての己の適性に目覚める過程であったり、内職の仕事を持ってくる若い営業マンに対する、主婦の性的妄想で会ったりするのだけれど、どの主人公も、結局は今の自分の立ち位置の大切さを再認識して終わる。

そう、退屈な人生なのかも知れないけれど、そんな生活しか持ち得なかった自分がちょっとさびしい気もするけれど、
…いっしょに歩いてくれる家族や友がいる、この毎日は、とても愛おしい。

達者な書きっぷりで、ともすれば単なる技巧派(うまい作家)に見られるかもしれない傾向もあるけれど、ぼくはこの人の作風が好きです。
懸命に生きる人たちへの、あたたかいまなざしが、いつも感じられる。

今回いちばん好きだったのは「家においでよ」という短編。
別居で妻が出て行って、がらんとあいたマンションに、
主人公が買い揃えたのはオーディオセットにホームシアターセット。
そこに、実家にしまいこんでおいた300枚のLPレコードを持ち込む。
ジャーニー、トーキング・ヘッズ、ドナルド・フェイゲン、ラバーボーイ、ユーリズミックス、、、
彼は好きなロックや本に囲まれて、毎日をすごしたかったのだ。
ハイセンスなインダストリアル・デザイナーである妻といっしょのときには
絶対に出来なかったのだけれど。


会社の同僚たちがうわさを聞きつけ、いつしか彼の部屋は中年男たちのたまり場になる。
「おれはレッド・ツェッペリンのDVDを観たい。一昨年出た二枚組みのやつ」
「おれは黒澤映画を観たい。『七人の侍』を心ゆくまで鑑賞したい」
「おれは『ゴッドファーザー三部作』をすべて観たい」
「男の隠れ家」といえばかっこうはいいけれど、ようは中年男が集まって、好きな映画や音楽にどっぷりつかりながら、飲んだり喰ったりして、会社帰りの数時間を過ごしているだけ。
でも、彼らはみな、心から安らかな気持ちでいる。

「おれ、思うんだけど、男が自分の部屋を持てる時期って、金のない独身生活時代までじゃないか。でもな、本当に欲しいのは三十を過ぎてからなんだよな。CDやDVDならいくらでも買える。オーディオセットも高いけど何とかなる。けれどそのときは自分の部屋がない…」

同感…。でも、それならみんな結婚生活を終わりにして、趣味に走ったほうが本当に幸せなのか? っていう展開が、そのあとに続くのだけれど、

そこはぜひ、手にとって読んでください。

2月 20, 2010

"rock'n'roll "

2月 20, 2010 0


「パイロット・フィッシュ」や「アジアンタム・ブルー」の大崎善生による、ロックと恋とセックスと文学をモチーフとした、非常に私好みの作品。

端正でシリアスな文章を書く人だ、というイメージが強かったのだけど、この作品での文体はとっても軽妙かつユーモラス。描写対象への強い客観性は、あいかわらずちょっと村上春樹っぽいけれど…。

熱帯魚雑誌の編集者から作家に転じた中年男性の主人公。見事に文芸賞をとってデビューしたのはよいけれど、2作目がなかなか書けない。そこでパリのポートオルレアンにでかけ、ホテルにカンヅメになって日がな一日執筆に励むことに。そこになぜか突然次々と現れる担当編集者の高井、その彼女でライバル出版社編集者の久美子、そして久美子の元カレの鏑木。この3角関係(?)に絡めとられた主人公はいつの間にか久美子と恋に落ちてしまう。ところが彼女は主人公の元彼女と不思議なつながりがあった…、という、とてもとてもややこしいストーリー。

全体を通じたペーソスと按配のいい切なさ加減がとてもよかったです。主人公の優柔不断さにも、えらく共感できたし…。

あちこちに引用されるロックンロールの名曲も、いい感じ。ツェッペリンの「天国への階段」、ジェフベックの「哀しみの恋人たち」、ジョージハリスンの「オール・シングス・マスト・パス」…。たとえば主人公が始めて久美子と二人きりになったタクシーの中でジェフベックが流れ、久美子が「私この曲知ってる」と言い、そこでこの20歳ほども年の離れたカップルは一挙に距離を縮めるわけです。そういうときのスリリングさって、ありますよね。恋に落ち、おぼれ、別れ、そしてまためぐり合う。振り向けばいつもそこに、ロックンロールが流れていた…。

いつかはそういう小説を書いてみたいな、と最近思います。「小説を書く」ということについて主人公が作中で編集者に語っている箇所があって、なるほどな、と思ったのですが、「たとえば何でもいいや、パリのこのカフェに夕陽があたってるというシーンがあったとして…」それを文章で表すとすると、幾通りもの表現があるわけですよね。小説を書く、っていうのはその中から最もしっくり来る、一番適切な表現をこつこつと選びながら、10枚、20枚と書き進めていく、ことだそうです。ひとつひとつ、こつこつと。最終的に、小説は出来上がらないかも知れない。ストーリーはエンディングを迎えないかも知れない。全ての努力は報われないかも知れない。それでも、小説を書くということは、そうやってひとつひとつ、こつこつと、ぴったりくる表現を重ねていくしかないんだ…。

確かにしんどい仕事ですね。でもそうやって出来てきた100枚、200枚の原稿は、まさに言葉の真ん中の意味で「作品」と言えるのかも知れない。そんなことを考えました。

2月 19, 2010

あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて

2月 19, 2010 0



二十歳で三つの子どもがいる
二十歳で三つの子どもかかえて

 あんなに反対してたお義父さんにビールをつがれて
 あんなに反対してたお義母さんの煮物が心に沁みる
これはすごい。

♪二十歳で三つの…

多分あした、ずっと頭の中で鳴ってる。
クセになる。
きっと、仕事にならない。

2月 18, 2010

ウィスキーがお好きでしょ

2月 18, 2010 0


私は氷
あなたはウィスキー

私を溶かすのはあなた…


最近では天窓から夜景が見えるビルでお店を持っている小雪サンの角瓶CM。
これは2008年のバージョンです。
「ほんとは年下が好きだった」小雪サン。明らかにのっぴきならぬ関係の男と、ほんのひとときの逢瀬。明日はわからないけれど、すくなくともたった今、この夜は私たちのもの…。

「それでいいの今は」
石川さゆりサンの歌声がそっと寄り添い、小雪サンは少女のように底抜けの笑顔を見せる…。

いいなあ。
これはいい。

日本の中年男性とくに40代の、たぶん93%ぐらいは、年がいもなく切ない気分になっているはず。「ウィスキーがお好きでしょ」1991年にやはりサントリーのCMソングとして流れていて、だから当時20代だよね。17年たって、いろんなことがあって。ある日いきなりこのメロを聞いて。そしてヒロインが小雪で、明るく「飲もっ」なんて言ってくれて。

ちょっとできすぎだけど、きっとプランナーも単なる計算だけじゃなかったのでは。
もしかしたら夢、なのかも。

しかし名曲だなあ。酔っ払いたくなった。
これもまた、ひとつのパラダイス・ロック。

2月 15, 2010

ロウダウン ボズスキャッグス と ジェフ・ポーカロ

2月 15, 2010 0
うう、なんてかっこいいんだ、どうしよう…。
全盛期だ…



80年代AORサウンドの帝王、ボズ・スキャッグス。そのまさに代表的な曲がこの「ロウダウン」。今回は、とてもレアーでスペッシアルな(へんなカタカナ)、ライブバージョンです。

ジェフポーカロの絶妙に跳ねるドラムにダウンタウンのシティノイズがかぶさり、粘るベースがチョッパーをキメる。ナインスが効いたエレピにストリングス、クールなフルートのリフが加わったところで帝王登場!

満場、大喝采ですよ。いやーかっこいい。これはすごい。
ボズさんも、この曲つくりながら、アレンジ決めながら、「こりゃ名作だ。天才だ。もう古典だ」なんて思ってたんでしょうね。ものすごいいい曲ができたときって、確かに、何かが降りてくるんですよね。。

ジェフ・ポーカロも22歳(!)だそうです。遠くてよく見えないけど、デビッド・ペイチやデビット・ハンゲイドも、このライブには参加しているそうです。TOTO もここから始まったのですね。

2月 14, 2010

1984年、マッキントッシュがデビューします。

2月 14, 2010 0
1984年、マッキントッシュ、記念すべき最初のTVコマーシャル。



イギリスの作家ジョージ・オーウェルがその著書「1984年」で予言したような、
徹底管理された未来国家のイメージ。表情をなくした群衆がぼんやりとビッグブ
ラザー(IBM)PCの演説を聴いている。
そこに突如現れるスポーティな一人の女性。ハンマーをぶんぶんと振り回し、偶
像を粉々に粉砕する。夢から覚めたような群集にかぶさるアップルのメッセージ。

      ------------------------------
          On January 24th,
       Apple Computer will introduce
            Macintosh.
        And you'll see why 1984
         won't be like "1984".
      ------------------------------

「1月24日、アップルコンピュータがご紹介するマッキントッシュ。あなたはき
っと、『なぜ1984年が小説 "1984年" のようにならないか』を、知ることでしょ
う」

なぜならいまここに、マッキントッシュが誕生したから。
人々の自由な感性を解き放つ、革命的なコンピュータ。
IBM(インターナショナル・ビジネス・マシン)なんてまっぴら。管理されるなん
て最低。
マッキントッシュは僕らを解放し、豊かな人生を送る手助けをしてくれる美しい
生き物なんだ。

後の「Think Different」につながる、力強いメッセージ。
PCをビジネスツールと見るか、生きていく上でのかけがえのない伴侶と見るかの
ちがいですね。

あなたはどちらを選びますか?
僕はもちろん…。

2月 13, 2010

40 翼ふたたび: 石田 衣良

2月 13, 2010 0
「40」、つまり中年層への青春応援歌のような短編集だ。


大手広告代理店からドロップアウトして、売れないフリーで汲々としている主人公。
ITの覇者からスキャンダルで転落したベンチャー元社長と、恋人のAV女優。
中学から二十年以上引きこもってる男。
末期肺ガンとわかっても酒とタバコときままな生活を変えようとしないコピーライター…。

人生も、もう半ばを過ぎてしまった。
あまり、うまくは生きてこれなかった。
気力も体力も落ちてきてるし、最近いろんなことがうまく行かない。

そんな登場人物 (読者たちでもある) に、作者はあえて 「40から始めよう。黄金の人生はこれからだ」と エールを送る。

この優しいまなざしは、この作者ならではのものと言える。
時として青くさくとらえられたり、深みがない、ご都合主義などと言われがちだけど、こういうストーリーで元気を得て、また頑張ろう、と思う人たちはきっとたくさんいる。
僕もそのひとり。本作品でも素直に笑い、わくわくし、共感し、感動することができた。

まあ確かにちょっと雑なところはある。「ここでそこを飛ばすのか」、とか、「ここまでうまくはさすがにいかないだろう」、というようなつっこみどころはたくさんある。

週刊現代の連載だったようだけど、紙幅がなかったのか、単行本化にあたってあまり手を入れられなかったのか、ふだんこの作者はもっと緻密に組み立てる人なのだが。 でもストーリーはぐいぐいと引き込まれるし、きらきらと光るフレーズもたくさんある。

なによりも元気が出たのがうれしい。

2月 12, 2010

これはキたでしょう…detroit 7 COLD HEAT

2月 12, 2010 0
「冷たい熱」ってタイトルにぴったりの不敵なグルーブ。


ぜったい爆音で、でもいい音で聞いてほしい。
ベースなんてズンズンで、ドラムなんてカミナリみたいで、
ギターなんてこのうえなくヒステリックで、ボーカルなんてむちゃくちゃ扇情的で。

これはキたでしょう。
欧州で、全米で、破竹の勢いでライブして、大絶賛受けるのも、無理ないでしょう。

無敵だ。

2月 11, 2010

ポラリスの涙

2月 11, 2010 0
ポラリスの涙 / 音速ライン
歌詞


いつから僕ら 夢を忘れていたんだろう?
(逢いたいよ…)
ああ見上げた空を舞う夜
風に吹かれてココロが揺らぐよ
あの日に戻れるのなら
君のすべてを壊れるほどに…

ああ今すぐ逢いにいけたら
心のままに君を抱きしめたいよ
ああさらって もう一度僕を
あの日 言えなかった
君への想いを…

夜を越えて
君と越えて
みんな、泣いてる。
ボロボロに。号泣してる。
受験生も、女子高生も、
残業してる中年サラリーマンも、
みんな失ってしまった
恋の大きさに
呆然として、ただ号泣してる

意味もなく夜を走ってみたり
カラオケを熱唱してみたり
バッティングセンターで
ひたすら球を追ってみたり
一人ヤケ酒に走ってみたり

でも、気がつくと、やっぱり泣いている。
「逢いたいよ…」って。

この苦しさから立ち直ることなんて、
できるんだろうか。
この哀しさの中でも、
朝はまたやってくる。
明日はまた、普通の生活に
戻らなければならないのだろうか。
職場で、学校で、予備校で、
普通の顔をして、毎日を過ごしていくことなんて
できるんだろうか。

逢いたい。
逢いたいよ。
もう一度逢えたなら。
もう一度だけでも逢うことができたなら。
君のすべてを壊れるほどに抱きしめて
もう決して、決して終わらせたりはしない。

もう二度と、もどってこない心だけれど。
なにも変わりはしないことは、
わかっているけれど…。

2月 10, 2010

ロック誕生~外道 香り

2月 10, 2010 0


70年代ロック元祖といえば、このひとたち。
女物の着物着て、化粧して、バイク乗り回して、カッとびのハードロックをかき鳴らして、暴走族にヒーロー扱いだった3人組、外道

ああ、かっこいい。高校生のころだ。
こんな風に、毎日ばかでかい音でギターを弾きながら、
日本中を旅して回れたら、どんなにいいだろう、なんて
思ってたなあ。

やっぱり、ちょっと特別なやつらだった。

2月 09, 2010

たいせつな人と、たいせつなゴハン 「彼女のこんだて帖」

2月 09, 2010 0

中華ちまき。手作りピザ。手作りうどん。五目ちらし。かぼちゃの宝蒸し。ラムのハーブ焼き…。
それはそれはおいしそうな、15のこんだてレシピと、15の切ない物語。

失恋の悲しみを、肉厚のラムステーキといっしょに飲み下そうとすろ女の子。亡き妻を、得意料理だった豚柳川なべをひとり食べながらしのぶ、初老のコンビニ店長。片思いから不健康なダイエットで元気をなくした女子高生の妹を、手作りピザで元気付ける兄。…

みんな少しづついろんなことがうまく行かなくて、でもいっしょうけんめい生きている。そんなとき、おいしい食べ物があれば、とってもうれしい。ちょっとずつ、元気になれる。それは食べものの魔力。
いっしょに食事をしてくれる、恋人や家族、友だちのあたたかさ。

そんなことを感じさせてくれる、15の切ない物語と、15のレシピ。

以下は特にしんみりとした、「かぼちゃのなかの金色の時間」から少々。

夫と別れ、女手ひとつで長男を育て上げた主人公。
毎日、働きづめだった。十分にかまってあげる時間もなかった。
主婦の買い物姿を見るたびに、彼女は思う。

「子どもに手作りのごはんを作ってあげられる母親、母親のごはんを食べられる子どもたち。
 なんて、なんて幸せな」

そんなある日、見知らぬ女性から電話がかかってくる。なんと息子の恋人らしい。
「…お母さんのかぼちゃのお宝料理がすごくおいしかったっていつも言ってるんで、
 今度の誕生日、練習して、作ってあげようと思って」
ぜひ作り方を教えて欲しいという。そういえば、年に一度、誕生日ぐらいは、と
手作りしていたことを思い出した。

レシピを説明しながら、彼女は涙をこらえた。。

「なんにもしてあげられなかったと思っていた。…おふくろの味なんか知らない大人にさせてしまったと思っていた。…そうじゃなかった。私たちにも、幸福な思い出があった。」
「大きな蒸し器で蒸す丸ごとのかぼちゃ。ケーキのように切った一切れ。
 やったー、お宝料理だとはしゃいだちいさな晶。」
「私の作った料理を、覚えてくれている。その味を、知っていてくれる。
 私と過ごした時間を、きちんと抱えてくれている。私たちにも、たしかに光り輝く黄金色の時間があった。」

ひとつひとつの食事を、もっと大切にしよう。
いつかその味とともに、大切な人たちとすごしたひとときを、
ちゃんと思い出せるように。
そんな、あたたかい気持ちにさせてくれる、やさしい物語集です。


※レシピは本格的。
ほんとうに、おいしく作れますよ。
自分でも、さっそくミートボール入りトマトシチューを作ってみた。
ミートボールも、もちろん手でまるめて。
こどもたち、ぱくぱくと食べてくれた。

2月 06, 2010

オリアンティって、こんな人!

2月 06, 2010 0
公式サイト→ http://www.orianthi.com/splash/
You Tube → http://www.youtube.com/user/OfficialOrianthi
MySpace→ http://www.myspace.com/orianthi
Twitter→ http://twitter.com/orianthi

最近のアーティストって、みんなこの4つをセットにして発信してるね。
そのうち、Uストリームでいきなりシークレット・ライブやったりしちゃうのかなあ。

さて、ますます大人気のオリアンティ。
気になるキャリアですが、公式サイトからバイオを引用してみました。
http://www.orianthi.com/bio/

Her story starts in Adelaide on the southern tip of Australia where, at the age of six, Orianthi began taking an interest in her dad's record collection. "Jimi Hendrix, Eric Clapton, Cream, Santana…

オーストラリアの南端、Adelaideの生まれ。(お父さんがギリシャ音楽のバンドをやっていた関係で)6歳からジミヘン、クラプトンやクリーム、サンタナなど聞きまくって過ごす。

"When I was 11, Carlos Santana came to play Adelaide and that show really affected me," she recounts. “I begged my dad to get me a second hand electric guitar so I could be like Carlos, and that was it, no more acoustic.

「11歳のとき、サンタナがAdelaideに公演に来て、一発で参っちゃったの。パパに『もう生ギターなんていや。サンタナみたいにエレクトリックが弾きたい』ってお願いしたわ」

なるほどねー。確かに彼女のギターは、サンタナっぽい感じはするかも。
相当にスキルフルではあるけど、ルーツはだいぶブルースのようにも思える。

"My influences are Carlos Santana, Steve Vai, Stevie Ray Vaughan, Al Di Meola, B.B King, Joe Satriani ,Tommy Emmanuel and Eric Clapton. "
ねーっ、サンタナやヴァイと並んで、スティービーレイボーンやクラプトン、B.B.キング(!)まで、挙げてるんだから。

それから7年後、腕をあげたオリアンティは、そのサンタナ本人に見いだされ、プロに。スティーブ・ヴァイやZZトップ、プリンスなどとツアーをともにし、一気にbusyな身に。その後、キャリー・アンダーウッドのバック、そしてついにKing of Pop、マイケルジャクソンにスカウトされたのはご存知のとおり。

そして、ついにソロでブレイク。

First single “According To You” is a catchy tale of an ungrateful boyfriend with a killer guitar solo.

オリアンティのファーストシングル「According To You」は、人の気持ちがわからない、ダメダメなボーイフレンドのことを歌ったキャッチーな曲で、間奏にはキラー・ギター・ソロが繰り広げられる。

ボーカルもすごくいいし、曲づくりのポップさも抜群。
影響を受けたボーカリストとして、アラニス・モリセットとか、マイケル・ブランチなんて言ってるあたり、さもありなん。
多様というか、いい意味でこだわりないというか、幅広い将来性を感じさせてくれる人です。

きっと日本で人気でるよねー。笑っていいともにも出てたし。


※ステーィブ・ヴァイとの競演Vがありました。
これはちょっとすごいよ。

2月 05, 2010

天使のロック

2月 05, 2010 0


見えないはずのウソと意味を見てはき違えては取り乱す
思い出にしばられるぐらいならいっそその頭を割ろう
つねに君をとりまく他人の無責任な力まかせの言葉で
われを失いいつしか消える孤独を集めるようになる
実は、Dragon Ashには、ずいぶん救われている。

「天使のロック」が収録された「The day dragged on」。
彼らのファーストアルバムなんだけど、
1曲目の「The day dragged on」、3曲目の、この「天使のロック」。
この2曲だけで、なんとかやり過ごしていた日々があった。

当時の会社が倒産寸前になって、人間関係もむちゃくちゃで、
給料も入ってこず、部下とも仲間ともうまくいかず、
大切なひとも、次々に去っていってしまう、
そんな毎日が続いていたある日、レンタルで手にしたのが、
美しい花をジャケットにあしらった、このCDだった。

毎日、聞いた。会社ではiMac(3代目)をメインマシンに使っていて、
まだバージョンの浅いiTunesで、仕事中も、残業中も、ヘッドフォンで爆音で聞いた。

こんなに激しいのに、彼らの音楽は美しく、やさしかった。
「天使のロック」の怒りに共鳴した。
「The day dragged on」 の 哀しいほどの美しさに、涙がとまらなかった。
「チェルノブイリに哀しい雨が降る」では、じぶんたちの無力感に打ちひしがれた。

そして、「BuzzSongs」も手に入れて、ますますのめりこんだ。
当時、自分のOutlookの着信音は、「Under Age’s Song」のイントロだった。
Sound Editも使ってたんで、CDからちょっとだけクリップして。
メールが届くたびに、少しだけ勇気づけられるような気がした。

Be Stronger もっと強くなるんだ
Fly Higher  もっと高く羽ばたくんだ
Don't be afraid 恐れることは何もないんだ
一時期「天使のロック」のイントロを着信音にしてたときがあって、
着信音はスピーカーで直接出してたんで、
5分ごとぐらいに、オフィス中に爆音が響いて、大変だった。
「Under Age’s Song」に切り替えてからは、
フツーになったけど。

今では懐かしい思い出だ。
あれから、10年が経とうとしている。

ロックは人を救うときがある。
力強い言葉とメロディ、そしてビート。
それだけで救われる、人たちがいる。

2月 04, 2010

パールのハミングバードと、ブリティッシュ・ハードロック

2月 04, 2010 0
久々にギターに触れた。

家にいくつかギターはしまってあるのだけど、このときに弾いたのは、高校一年のころに初めて買ったアコースティック・ギター。(自分ながら、物持ちがいい…)

ギブソンの「ハミング・バード」という、とても派手なギターを、日本のパールというメーカーがコピーしたもの。真っ赤なトップ、美しいピックガードにハチドリのイラスト。ネックは細く、けっこう鳴りもいい。当時で、たしか5万円くらいだったかな。もう30年をすぎようとしているのに、いまだに反りもなく、立派に使えるのはたいしたもの。

むかしから、派手なギターが好きだった。周りの生ギター仲間はヤマハとかモーリスとかヤイリとかの、繊細で正確な音で、仕上げもナチュラルなギターをこぞって買っていたけれど、自分は、このハミングバードか、「ダブ」モデル(やはりギブソンが出してた、こちらも派手派手なデザインの生ギター)しかないと思っていた。チューニングもあんまりあわないし、小ぎれいな音とはほど遠い、なんか下品なサウンドだけど、ボリュームだけはむちゃくちゃあるし、ハイトーンでチョーキングすると、すごく気持ちよく音が伸びる。そう、やっぱり無意識にロックがプレイできるギターを選択してたんだと思う。

そのころはブリティッシュ・ハードロックにどっぷりと浸っていたんだけど、中でも夢中だったユーライア・ヒープが、ハードなサウンドの中にもアコースティック・ギターを大胆に取り入れた音作りをしていて(「悪魔と魔法使い」とか「魔の饗宴」とか)そこで使われてたのがダブとかハミングバードとかで、ああいうふうに、ロッカーが派手な生ギターをリリカルに弾いているのが、たまらなくカッコよかった。ストーンズとかフェイセズもそんな感じだったし。

国内のバンドでも、OZとか外道とか、ちょっと前だとハリマオ(ここって、今聞くとオルガンのリフとか、ヒープのサウンドそのもの。「対自核」もどきのシングルとか)とか、そんなのばかり聞いていて、生ギター系でも古井戸とかRCみたいなやつが大好きで。中でも当時古井戸にいたチャボ(仲井戸麗一)が、ハミングバードを腰だめに弾いているのが、ものすごくロックっぽくて、あこがれた。

あれからもう30年か…。なぜかこのギターは、ずっと手近にある。

というわけで、ユーライア・ヒープの70年代のヒット曲、「魔法使い」を。

2月 03, 2010

マイケルジャクソンのギタリスト、「オリアンティ」ブレイク!

2月 03, 2010 0
マイケル・ジャクソンと最後にプレイした天才女性ギタリスト、オリアンティ。
「According to You」!



オリアンティ、「According to You」
歌詞と訳詩

According to you
I'm stupid,
I'm useless,
I can't do anything right.
あなたにしてみたら
あたしなんてバカで使えない、
なにひとつちゃんとできない
どうしようもない娘よね

According to you
I'm difficult,
Hard to please,
Forever changing my mind.
あなたから見たら
あたしは気難しくて
扱いにくくて
いつもコロコロ心変わりばかりしてる
しょうもない女だよね

I'm a mess in a dress,
Can't show up on time,
Even if it would save my life.
According to you. According to you.
ドレスはしわくちゃ
デートの時間も守ったことない

But according to him
I'm beautiful,
Incredible,
He can't get me out of his head.
だけどあいつにしてみたら
あたしはビューティフルで
とびっきりイカしてるって
あたしのことが頭から離れないって

According to him
I'm funny,
Irresistible,
Everything he ever wanted.
あいつから見たら
あたしはファニーでキュート
見ててたまんなくなるって
あたしがすべてだって

Everything is opposite,
I don't feel like stopping it,
So baby tell me what I got to lose.
He's into me for everything I'm not,
According to you.
何もかも反対ね
別に止める気もないけど
ねえ、あたしは何をなくしたらいいの
あいつはあたしに夢中
あたしは違うけど
あなた次第ね

------------
☆ワンポイント・ボキャ
useless:使い物にならない、役に立たない
mess:ぐちゃぐちゃ、乱雑
show up:現れる
incredible:信じられないような、すごい
opposite:あべこべの、反対の

オリアンティ、大人気ですねー。
「This is It」の大ヒットとともに、マイケルのそばで
金髪をなびかせながらバリバリのギターフレーズを
余裕で決めまくる彼女。
「いったい何者だあ」って考えたのは、私だけではなかったのですね。
 
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