11月 14, 2017

エンケンを悼む

11月 14, 2017 0
エンケンが死んでしまった。

エンケンといっても遠藤憲一でもないし(好きなんですけどね)、
昔々のコメディアンでもない(ありゃエノケンか)。

僕らの時代のエンケンと言えば遠藤賢司。
長髪でギターを爪引きながらカレーライスや鼠の歌をぼそぼそと歌い、
「四畳半フォーク」の代表みたいだった人。



何を思ったか、ある日とつぜんアドレナリン全開になって、

「東京ワッショイ」や「不滅の男」など、
まさにトンでもない、
誰も真似のできない名曲を次から次に生み出し、
圧倒的なパワーでパフォーマンスを繰り広げた男。

まあほんとうにトンでもない。
今回改めてYouTubeを見直したのだけど、
こんなに名曲揃いとは。

「笑っていいとも」でお茶の間がロックンロールになった貴重な記録。
生ギター一本でここまでロック・スピリットを感じさせてくれたのは
あと清志郎くらいか。そういえば清志郎も「笑っていいとも」で歌っていたなあ。


70歳でがんで死去。なにか切ない。
もっとこの人の歌を、ライブを、感じておけばよかった。
これからはもう、音源と映像でしか会えないけれど。

友部正人との共演、「夜汽車のブルース」。
本当に名演。もう、言葉もない。

10月 05, 2016

1977年、キャメルのBBCライブ

10月 05, 2016 0


キャメルは一応プログレッシブロックにジャンル分けされていたけれど、難解な変拍子や転調をひけらかすことなく、実にメロディックでスムーズな演奏と美しくセンチメンタルな曲調が持ち味だった。

「叙情派」っていうのかな。「ミラージュ」「スノーグース」「ムーンマッドネス」などはホント名作です。

初期のジェネシスも半分くらいこういう要素があった。ムーディー・ブルースは…あそこまでいくとむしろムード歌謡??



この1977年のBBCライブは黄金期のメンバー。

甘い甘いギタートーンのアンドリューラティマー、どこまでも広がっていくピーターバーデンスのスペイシーなキーボード、さりげないんだけどこういう音楽にはこれしかないだろうな、というリズムを作り出すアンディワードとリチャードシンクレア。さらにあのキングクリムゾンのメルコリンズが管楽器で参加。

ノリノリというわけではないんだけど、しっとりと美しく、ずっと聴いていたい音楽。これからの秋の夜長にはぴったりかも。

今でも現役で頑張ってます。オリジナルメンバーはアンディだけになってしまったようですが。

1月 31, 2013

「みなさん、さようなら」

1月 31, 2013 0
http://minasan-movie.com/

団地にはなんでもある。
床屋もケーキ屋も、スーパーも食堂も。
友だちも仲間もいる。喧嘩相手も、初恋相手も。

集会所で同窓会もできる。恋も就職もできる。
だから…、ぼくはこの団地から出て行かない。
一生、この団地で生きていく。

…って決意する主人公の度会くん。小学校卒業のときに。
なぜ? …ってもちろん、深いわけがあるんだけれど。



母親も友だちも、そんな彼を暖かく見守る。
隣の女の子や、同級生の美少女との恋もありつつ…、
でも、いつのまにか仲間はみんな、団地を去っていく。
ひとりだけ団地を出ていけない渡会くん。

みんな、行ってしまう。みんな変わってしまう。
「変わってしまうのって、そんなにいいことかな。
 あたしは変わらないのがいいな」
そう言っていた彼女も、いつか大人になって、団地を、自分のもとを去ってしまう。
「あたしはふつうに生きたいの…」 ふつうって変わっていくことなのかな?

団地の外へ続いていく階段を、どうしても降りていけなかった度会くんが
あるとき…。


つらい物語だなあ。
今のところ、なんとなく小器用に生きて行けているのかもしれない自分がいて、
でもそんなのはちょっとした偶然の積み重ねかもしれなくて、
彼のようにうまく生きられない人もたくさんいるけど、それはもしかしたら自分だったかもしれない。
いや、これからの自分かもしれない。
そうなったとき、彼ほど頑張れるだろうか、ひどく疑問だ。

いろんな人がいて、みんなそれぞれ無理をせずに生きていってもいいんだって、
寛容な想いを、お互いがもてるようになれば、少しだけ世の中も楽になるのかもしれないな。


 テーマソングがエレファントカシマシの「Sweet Memory」。
 「生きてるといろんな思い出ができるけど、…」
 
 「思いにつぶされないように、明日もどーんといこうぜ!」
賛成!!


1月 29, 2013

「世界の終わり」

1月 29, 2013 0


「エンド・オブ・ザ・ワールド」。

小惑星の接近で、あと21日で間違いなく地球が滅亡しちゃうんです。あなたは何をしてすごしますか?
 
いろんな人がいる。暴動を起こす人、ナンパに狂う人、仲間とパーティのフリークたち。お金を払って自分を殺してもらう人。海辺でただ静かに過ごす人。何事もないように、毎日の仕事を笑顔で一生懸命やる人。 

そして主人公は、ハイスクールの時に別れてしまった、大切な彼女を探しに、旅に出るのです…。


笑って、笑って、笑って、泣いて、泣く(:_;)…、って感じの映画。都内上映はもうすぐ終了。
よかったらぜひ! 全然美人キャラでないキーラ・ナイトレイが、とっても、いいです。
ワンチャンのあの歌も出てくるよ~。


9月 27, 2012

「ロック・オブ・エイジズ」見てきましたよ~。

9月 27, 2012 0
「ロック・オブ・エイジズ」見てきましたよ~。




 


いやあ最高。この超豪華なB級感、たまりません。

80年代洋楽どっぷりだった方には、もう熱狂的に楽しめるんじゃないでしょうか。ジャーニー、フォリナー、パット・ベネター、ホワイトスネイク、デフ・レパード、ボン・ジョビ、ガンズ・アンド・ローゼス。

もうね、はっきり言って私、知らない曲ないですよ。全部歌えますよ。それくらい鉄板の名曲ぞろい。

とくにトム・クルーズがすごい。長髪&全身タトゥーで工業ロックを熱唱する。他の役者の歌もダンスもすごいけど、トムのオーラはずば抜けている。MIなんかほっといて、この映画をライフワークにしたらいいじゃん、というくらいのハマリ役。 

ストーリーはね、もうマンガです。ライブハウスにカリスマロッカー。ステージを夢見る男女の出会いと恋。誤解と別れ。そして元サヤ。もう、何も迷わずに感情移入できます。

最初はちょっと、「いや、ロックでミュージカルって、やっぱちょっと無理だったんでは」と妙に気恥ずかしい感じがあったんですが。振り付けも変だし。途中から、もう楽しくて、どうでも良くなりました。


仲間みんなで大騒ぎして見たい映画です。 きっとまた見に行くような気がします。今年一番かもしれない。
 
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