3月 04, 2010

「装置」

3月 04, 2010
「バンド・オブ・ザ・ナイト」を読んで、
中島らもさんの天才ぶりに、すっかりやられてしまった。

いったいこの偉業はどのように達成されたのだろう。
これが意外と、確信的だったようだ。

「あれはね、飲まずに書いたんだよ。
言葉というツールで、ストロボ・フラッシュ、レーザー・ビーム、
リズム・マシーンとエレクトリック・ベース、つまりビートやね。
読んでいくうちにLSDをやった時みたいな脳内麻薬物質が浸出してくるような、
そういうものをつくりたかった。(偉人伝)」
なるほど、やはりビートか。そして、ジャムか。
自分には果てのない感動と悦楽を呼ぶパッセージの連続であるけれど、
「全くわからん」「酔っぱらいのたわごと、ジャンキーの落書き」と酷評するひともいる。
そりゃそうだよね。ビートだから。
合わない人には苦痛でしかない。


「だから小説というよりは、ある種の『装置』やね。
ミュージシャン系統の人がいちばんヴィヴィッドに反応してくれたんやけど、それはわかるわ。
あれは名詞と名詞が接続するときにスパークして、ビートを刻むように作ってあるからね」
かなり確信犯的。ノリやイメージだけでない、しっかりした手法と文体を獲得した人が自動書記状態になりでもしなければ、生まれ得ない作品。

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