1月 27, 2010

泣きたいときのクスリ

1月 27, 2010


「泣きたいときは
 思いっきり
 泣けばいいのだ」

「泣き薬師」という、とある地方の駅が舞台。

社内イジメにあって、在庫管理に追いやられた毎日を送る女性社員。
妹をなくしたばかりの男子学生。
母をなくしたサラリーマン。
30にして転職し、夢だった駅員になれてやっと夢かなえた、と思ったのに、
駅が廃止になってしまう男。

みんな、それぞれつらい目にあっているのに、泣けない。
「負けるもんか」とじっと耐えているから。
あまりに悲しみが強すぎて、ただ呆然としているから。
「男は絶対、人前でなんか、泣くもんじゃない」という父の言いつけを
おとなになった今でも、じっと守っているから。
理由は、人それぞれ。

そんなとき、電車の中でいきなりひとり号泣し始める、ひとりのおっちゃん。
爆発するその様子をみた登場人物たちのこころが、少しずつ、変わっていく。
ひとり、またひとりと、嗚咽をこらえきれず、号泣する。

そうだよね、たまにはいいよね。泣いたって。
みんな、つらい思いをなんとかやり過ごして、
きつい毎日をなんとか生きているけど、

いっぱいいっぱいじゃないか。
無理もないじゃないか。

「泣きたい時はクスリを飲んで」
「クスリと笑って明日を迎える」ために
きょう泣いても、いいじゃないか。


スポンサーがオロナミンCってのが少々出来すぎだけど、
素直に共感できる。いい映画です。あったかくて。

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