1月 04, 2010

ああ中央線よ空を飛んであの娘の胸に突き刺され

1月 04, 2010
http://www.youtube.com/watch?v=nDOykhBu04I
(一本道 友部正人)


ぼくは今 阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかったことにしましょうと
きょうも 日が暮れました

ああ 中央線よ 空を飛んで
あの娘の胸に 突き刺され


高校の頃、ちっぽけなラジカセで、この歌を何度も何度も聞いた。
覚えたてのカップ酒を片手に、何度も、何度も。

なんだか泣けて、泣けてしかたなかった。
これから何十年も生きていって、ふと振り返ったとき、
自分の生きてきた道が、ちゃんと見えるんだろうか。
不安で、しかたなかった。



お銚子の隙間から のぞいてみると
そこには幸せがありました 
幸せはほっぺたを寄せ合って
ふたりお酒を飲んでました
   
そのとき 月が話しかけます
もうすぐ 夜が明けますよ


何ものにもなれなくていい 
たいした人生でなくてもいい
ただ、たしかに自分だけの道を歩いていけて、
ほっぺたを寄せ合ってお酒を飲めるような
誰かといっしょの小さな幸せがあれば
それでほんとうに十分だ。

そんなことを思って、ただ涙ばかり流していたような気がする。
単に泣き上戸だったのかもしれないが…。

友部さんは、風貌も、歌声も、まったくかわっていない。
奇跡のようだ。
1972年に発表された歌だから、
友部さんは35年以上もこの歌をずっと歌ってきたのだろう。

久しぶりに聞いたけれど、
やっぱり泣いてしまった。
あのときとは違う涙だけど…。

友部正人さんのオフィシャルページ  
 バリバリにライブやってます! 

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